吉野順平の最愛の母・凪は、虎杖と3人で夕食を共にしたその日の夜に亡くなっています。凪は夕食を食べた後そのまま寝てしまい、テーブルの上に何者かが置いた宿儺の指で引き寄せられた呪霊により、殺害されてしまったのです。
宿儺の指を置いたのは、最悪の呪詛師・夏油傑。真人と夏油は共謀し、順平を精神的に追い込む計画を立てていたのです。心の支えだった母を失った順平に、真人は犯人が学校の誰かであるかのようにそそのかします。そして怒りに我を忘れた順平は再び学校の人間への復讐心を抱き、里桜高校を襲撃してしまうのでした。
学校に訪れた順平はいじめ加害者の伊藤に術式を放ち、毒で殺害しようとします。
学校を襲撃した順平を止めようと、虎杖が学校に駆け付けます。術式「澱月」(おりづき)を使い、クラゲの式神のようなものを呼び寄せて虎杖と戦う順平。しかし虎杖は順平と交戦しながらも彼を説得します。
そして虎杖の説得を受けた順平は、改めて復讐を思いとどまりました。順平を呪術高専に誘う虎杖。しかしその直後、順平の背後に忍び寄った真人が術式「無為転変」を繰り出します。魂の形を乱暴に変えられた順平は改造人間となってしまい、我を忘れて暴れまわり虎杖に攻撃を加えた後、そのまま息を引き取りました。
順平や虎杖が思い描いた未来への希望は、真人によってあっけなく打ち砕かれてしまったのです。
吉野順平は登場期間こそあまり長くありませんでしたが、多くのファンの印象に残った人気キャラであり、復活を願う声も多くあります。しかし、現状で呪術廻戦について明かされている情報から推測に、復活する可能性は低いのではないかと考える人が多数です。
順平が復活しないと考えられる一番の理由が、作中で回復に使われる「反転術式」と真人の術式「無為転変」の関係。真人の仲間の特級呪霊である漏瑚が、「真人の無為転変で変えられた魂の形は反転術式でどうこうできるものではない」と語っているのです。
この漏瑚の発言は、あくまでも推測だとは思われます。しかし公式ファンブックにおける順平の欄に「享年」の文字があることからも、作品としては「吉野順平はすでに死んでいる」と見るのが妥当なのかもしれません。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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