死柄木弔(しがらきとむら)の技名は公開されておらず、また複数のパターンもみられません。
触れたものの種類や体積を問わず何でも崩壊させてしまうという個性を使い、人にも物にも発動することができます。触れた瞬間に全てを崩壊させるようなものではなく、大きさに合わせて一定のタイムラグが必要な描写がありますが、大人の人間程度であれば数秒で崩壊させてしまえる威力を有します。
一方、指で掴みにくい砂を操る個性には発動しにくかったり、フルパワーで発動させると腕に影響を与えてしまったり、わずかながらデメリットもあるようです。
襲撃の目的であったオールマイトの不在に気づき、出久をはじめとするその場にいた雄英高校の生徒たちをターゲットにした瞬間のセリフです。
目的のためには手段を問わない死柄木の冷酷で非常な性格をよく表しており、それまで明確な悪意に触れたことのなかった出久や読者をゾッとさせる効果がありました。その後も、通常であれば考えつかない非道な行動をするなど、悪役としての死柄木をよく体現しています。
死柄木は、雄英高校の生徒や出久に対する行き場のない苛立ちや、目的が似ているようなのに何故か自分の考えと反するようなヒーロー殺しの姿に疑念を抱いていました。
死柄木自身その理由をはっきりと自覚していませんでしたが、出久との会話のなかでオールマイトが元凶であることに気づいた瞬間のセリフです。
オールマイトのようなヒーローがいるからこそ社会がダメになるのだと気づいて思わずこぼれた笑みは、不気味すぎて強い印象を残しました。
活躍や実績ばかりがスポットライトを浴び、社会から脚光を浴びているヒーローたちに対する憎悪をストレートにぶつけたセリフです。
ヒーローの力が及ばず助けられなかったり、そもそもヒーローに気づいてもらえなかったりした人がいることを思い出させるような一言であり、個性の発現と同時に家族全員を殺してしまった死柄木の悲しい過去が読み取れるようなシーンです。
もしかしたら、ヒーローに助けてもらえたひとや、助けてもらうことを当たり前に感じているひとに対する憎しみは過去の経験から生じたものなのかもしれませんね。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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