炭治郎の庇っている禰豆子を見て、かつて自分が生かした人間と鬼の兄妹だと気づいた冨岡。しかし次の瞬間、しのぶが禰豆子に襲い掛かります。しのぶの攻撃を防ぎ、冨岡は炭治郎達を逃がしました。後を追おうとするしのぶを、冨岡は力づくで止めます。
一方、逃げる炭治郎達の前には最終選別で見かけた同期の女性剣士が現れ急襲。彼女は炭治郎を蹴りで気絶させ、禰豆子も殺そうと迫ります。その時、鎹鴉から「炭治郎と禰豆子を本部に連れ帰れ」との伝令が。その内容に、冨岡と対峙するしのぶや禰豆子を追う女性剣士は攻撃の手を止めます。そして鬼殺隊の事後処理部隊である「隠(かくし)」が、ボロボロの炭治郎や伊之助達を回収し、那田蜘蛛山での出来事は朝日とともに終結を迎えたのでした。
「起きろ」と言われた炭治郎は、見知らぬ場所で目を覚まします。そして見上げた先には、鬼殺隊最高位である「柱」が、集結していたのでした。
第21話では冨岡が隊律違反を犯して炭治郎たちを逃がし、しのぶと対立します。炭治郎と禰豆子を庇う冨岡に対し、「そんなだから、みんなに嫌われている」としのぶが発言。そしてこれに対し、冨岡は真顔で「俺は嫌われていない」と答えたのでした。しかし、しのぶも引かず、「嫌われている自覚がなかったんですね」と応戦します。これには冨岡も少し傷ついた様子を見せ、守られている炭治郎もどこか気まずそうです。
その後も逃げ出した炭治郎を追いかけようとするしのぶを、脇に抱えて力づくで取り押さえる冨岡。「鬼殺の妨害」という隊律違反を行っていることにしのぶは指摘し、理由を尋ねます。しかし冨岡は「あれは確か、2年前のこと……」と語りだし、長々と話をしようとしていると思ったしのぶは「嫌がらせですか……」とうんざりするのでした。
柱同士の対立という本来は重大事件が起きているといえるのですが、痴話げんかにも見える2人の争いはどこか微笑ましくも感じられます。
今回のエピソードでは、2人の柱や炭治郎たちだけでなく、鬼殺隊の事後処理部隊である「隠」の活躍にも注目です。隠は黒子のように真っ黒の隊服を着て、負傷した鬼殺隊員を救護するなどの後方支援や鬼殺隊と鬼が戦った後の後始末を主に行っています。那田蜘蛛山においては負傷した炭治郎や伊之助を蝶屋敷(胡蝶しのぶの屋敷です。次回以降登場します。)へ運び出すなどてきぱきと仕事をこなしていました。
構成する隊員は剣技の才に恵まれなかった人たちがほとんど。つまり、鬼を倒すという志を持って鬼殺隊に入りはしたが、戦闘では力を発揮できなかった人たちが違う形で鬼殺隊の活動を支えているのです。最終選別は生き残ったとしても、その後の修行や戦闘についていけなくなる隊員がいても、確かにおかしくはありません。
また、隠にも炭治郎たちのような鬼殺隊の戦闘員と同じ階級制度の中にいることが分かっています。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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