本作の主人公であり、調査兵団の隊員です。強い正義感と誰にも負けない強い意志を持ち、努力によって才能の差を埋めることができます。幼い頃に巨人の襲撃によって故郷や母を失い、憎しみ・悲しみから全ての巨人を駆逐することだけを考えて生きてきました。
作中トップクラスの強さを持つミカサや人類最強と呼ばれるリヴァイなどとは違って際立った戦闘技術はないものの、物語の序盤で巨人化の能力が発現。壁内に生きる人類にとっては希望の光になります。
目的を達成する為なら身の危険も顧みない無鉄砲さがあり、訓練兵時代には同期のジャンから「死に急ぎ野郎」と呼ばれていました。
他の巨人を操れる能力を使えるようになってからは、仲間の言うことも聞かず、ある目的のために動くようになります。
エレンはとにかく無鉄砲で、どんなこともあろうが自分が決めたことを決して曲げない執念強さを持っています。そんな彼の猪突猛進な性格は、幼少期から変わりません。エレンが幼い時、ミカサの家を人さらいが襲撃。ミカサは両親が殺害されて彼女も連れ去られてしまいました。
しかし人さらいの小屋にエレンが突撃し、人さらい2人をナイフで殺害します。大人を相手にしても全くひるまず、ミカサを助けるために戦うエレンの姿は、恐ろしささえ感じさせるものでした。
そしてその後、超大型巨人の襲撃によって目の前で母親を食い殺されたエレンは、巨人の駆逐のために異常なまでの執念を燃やすようになるのです。
エレンは本作の主人公ですが、元々はこれと言った才能を持っている訳ではありません。特別力が強い訳でもなく、勉強はむしろ苦手な方です。しかしエレンは持ち前の執念強さと並々ならぬ努力によって、最終的には訓練兵団を5番目の好成績で卒業しました。
エレンに特別な才能がないのは、原作者である諫山創の考えによるものです。諫山創は漫画の主人公によくある「選ばれた才能」「特別な血統」を持つ設定を好まず、エレンについては才能に恵まれないキャラクターにしたと語っています。
ミカサやリヴァイのように特別な血統を持っていないエレンは、努力と強い意志によって自分の道を切り開いていったのです。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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