朱紗丸に対し鬼舞辻に関した質問をする珠世。そして明かに怯えた様子を見せた朱紗丸へ、珠世は血鬼術「白日の魔香」を仕掛けました。血鬼術の効果で秘密を守れなくなってしまった朱紗丸は、鬼舞辻無惨の名前を口に出してしまいます。そして胸や口などから多数の腕が飛び出し、朱紗丸は絶命。珠世はこれが鬼舞辻の呪いだと説明し、朱紗丸達は弱すぎるため十二鬼月ではないと断言しました。
炭治郎が珠世たちといた建物の地下に戻ると、禰豆子が抱きついてきます。そして次は珠世に抱きつき、愈史郎の頭をなでる禰豆子。自分たちを人間として守ってくれた禰豆子を、珠世は涙を流しながら抱きしめ返します。
珠世は禰豆子を預かることを提案し、炭治郎は妹を危険な目に遭わせたくない気持ちから一瞬躊躇。しかし禰豆子が自分の手を強く握り自分の意思を示す姿を見て、これからも一緒に旅を続けることを決めたのでした。
禰豆子を背負い、鎹鴉の伝令通り南南東を目指す炭治郎。彼はその途上で、最終選別で見た金髪の少年を見つけます。
第10話では、朱紗丸や矢琶羽との戦いが終了します。強敵だった朱紗丸にとどめを刺したのは炭治郎でも禰豆子でもなく、鬼舞辻の呪いでした。沼の鬼も鬼舞辻の名前を口にすることを異常なまでにも恐れていましたが、「こういうことだったのか」と納得させられてしまうほどに、その正体は残酷なものだったと言えます。
鬼舞辻の名を口にした朱紗丸からは何本もの腕が身体を突き破るように生えてきて、最後には跡形もなく消え去ってしまいました。その恐ろしい光景に、炭治郎も思わず絶句。しかし死に際に子供のような声で「まり……まり……」とつぶやく姿を見て、炭治郎は鬼が使っていた毬を近くにおいてあげます。そして自分を慕う者もあっさりと殺してしまう鬼舞辻に対し、改めて怒りを感じたのでした。鬼舞辻の呪いが持つ恐ろしさや、炭治郎の誠実さや正義漢なところが垣間見れた名シーンだと言えます。
第10話で浅草での話はひと段落付き、次回から炭治郎は南南東へと向かいます。そして今回のラストでは、今後の重要人物になるであろう金髪の少年が再び登場していました。
道の真ん中で昼間から女性の肩を持ってひざまずき、「自分は早く死んでしまうから、結婚してくれ……!」と号泣する金髪の少年。女性は明らかに困惑しており、炭治郎も一体どういう状況なのかさっぱり分かりません。これまでシリアスなシーンが続いていたこともあり、その異様な光景と金髪の少年の特徴的な叫び声に心が緩んだという視聴者も多かったのではないでしょうか。
金髪の少年はあくまでも最終選別を生き残った実力者のはずなのですが、自分はもうすぐ死ぬと号泣しながら女性に縋りつく姿に、彼の正体や人物像への謎が深まります。金髪の少年は今後炭治郎と同行することになるのか、どんな呼吸を使って戦うのかなど、楽しみにしたいところです。
WRITER
DIGLE MOVIE編集部
国内外の“今”の音楽、映画情報が知れるメディア「DIGLE MAGAZINE」。邦画、洋画、アニメなどの幅広い映画ジャンルに精通するメンバーが集まった新進気鋭のメディア編集部が日々気になった情報を発信します。
EDITOR
Asahi
DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
POPULAR
人気記事