2階から降ってきた男性は、兄妹の兄ではない様子でした。炭治郎は長男を助けることを約束し、これ以上進むことを拒絶する善逸を連れて屋敷の中に入ります。禰豆子の箱は、幼い兄妹の護衛用として外に置いて行くことにしました。
屋敷の中でも弱音を吐き続ける善逸に炭治郎が手を焼いていると、外に残したはずの兄妹が中に入ってきてしまいます。するとその時、鼓の音が響き屋敷の間取りが変形。炭治郎と妹・てる子、そして弟と善逸のペアに分かれてしまいました。
一般人と2人きりになっても、まだ弱音を吐き続ける善逸。外に出ようと出入り口だった扉を開きますが、その先には別の部屋がつながっていました。出口を探す善逸でしたが、そこに猪の頭を被り刀を腰に下げた、上半身裸の少年が登場します。猪の少年は善逸達に見向きもせず、あっという間に通り過ぎていきました。
一方、炭治郎の元には、体に鼓を付けた鬼が現れます。そして炭治郎が鬼に切りかかろうとしたその時、鬼が体の鼓を叩くと部屋が回転。炭治郎が動揺をしているとそこに猪の少年が乱入し、鼓の鬼に戦いを挑むのでした。
第11話は、久々に登場した鬼殺隊剣士・我妻善逸の回だと言っても過言ではありません。
冒頭からパニック状態になって喚き散らし、かっこ悪い発言ばかりを繰り返す善逸。要所では頼りになる姿を見せるのかと思って期待していても、今回は全く良いところがないまま終わってしまいます。
「女性に貢いで借金を作ったことが、鬼殺隊になったきっかけ」というエピソードにも、少しも男らしさやカッコ良さが感じられません。尋常ではない程のビビリで自分よりも小さい一般人の子供にも泣きつく姿を見ていると、今後が心配になります。善逸は次回以降、大きく成長して頼りになる姿を見せてくれるのでしょうか。
また、炭治郎が気付かない微かな音に善逸が気付いたところは、注目したいポイントです。炭治郎の鼻がとても利くように、善逸の耳も優れている可能性が高いと言えるでしょう。今後の善逸の活躍に、期待したいところです。
残酷な描写やエピソードが多いアニメ『鬼滅の刃』ですが、今回は特にホラー要素が強い回でした。冒頭の善逸との出会いで気が緩んだところに、山の奥で怯える兄妹が現れることで一気にシリアスな雰囲気が高まります。
鼓が響く謎の屋敷の雰囲気はとても不気味であり、いきなり2階から男性が降ってくるシーンなどは、まさにホラーアニメのような雰囲気を持っていました。屋敷内の閉塞的で薄暗い雰囲気も怖さを増大させ、そんな中で出てきた猪の少年の異様な姿に対しても、恐怖感を覚えた方はいたのではないでしょうか。
出口のない迷路のような屋敷に迷い込んで、鼓の鬼を相手に頼りになるのは炭治郎だけです。そして鼓の鬼との交戦が始まるタイミングで、猪の少年が乱入して次回に続きます。
次回の話では、炭治郎はもちろん、猪の少年や善逸が鼓の屋敷でどれだけ活躍するのかに期待しましょう。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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