猪の少年は炭治郎達と別の部屋に飛ばされ、延々と屋敷内を走り回っていました。途中、巨体の鬼と遭遇しますが、「獣の呼吸・参ノ牙・喰い裂き」を繰り出し、一瞬で頸を斬り落とします。
一方、兄・清とようやく合流できた炭治郎。清からこれまでの経緯を確認します。清の血は鬼にとって100人の人間にも相当するごちそう「稀血(まれち)」であり、そのため響凱に狙われていたのでした。そして響凱は元十二鬼月だったとのことで、相当な強さを持っているのは間違いありません。清とてる子に「鼓を使って自分の身を守るように」と伝え、炭治郎は部屋を移動。再び、響凱に挑むことを決めます。
炭治郎は浅草での戦闘のケガが完治しておらず、脚の骨と肋骨はまだ折れたままです。それでも炭治郎は、ケガも顧みず自分を奮い立たせ、響凱との闘いに臨むのでした。
第12話で特に印象的なのが、戦闘シーンの作画の美しさです。
響凱は血鬼術によって屋敷内の部屋を次から次へとグルグル回転させ、それに合わせて背景も変化しているのが分かります。この描写にはとても手間と時間がかかっていると思われ、違和感がなく非常に美しい作画に仕上がっていました。
また、善逸がとうとう覚醒して本気を見せるシーンにおいても、雷の呼吸・壱ノ型・霹靂一閃を大迫力で描いています。善逸に関してはそれまで良いところが全くなかっただけに、霹靂一閃の息をのむ程の迫力には、感動した視聴者も多かったのではないでしょうか。
大迫力の戦闘シーンは『鬼滅の刃』における見どころの1つですが、特に第12話ではこだわりの描写が数多く登場していたと言えるでしょう。まだ12話を見ていない人は、ぜひとも善逸の活躍と圧巻の戦闘シーンをチェックしてほしいところです。
12話で印象的な存在としては、猪の頭を被った少年が挙げられるでしょう。
猪の頭を被り上半身は裸。そしてギザギザに欠けた2本の刀を持っているという異様な姿で、敵か味方か分からない振舞いを繰り返します。「獣の呼吸」を使い日輪刀で鬼を斬っているところを見ると、鬼殺隊の剣士だとは思われます。最終選別の際に合格者は5人と言われており、「1人は先に山を下りた」との話がありましたので、それが猪の頭の少年である可能性が高いでしょう。
しかし、他人の言うことを全く聞かず好き放題に暴れまわる姿は、とても炭治郎の仲間だとは思えません。鬼をあっという間に倒してしまったところを見るとかなりの実力を持っていると思われますが、炭治郎と共闘する日は来るのでしょうか。また、猪の頭の下に隠されている彼の素顔についても、今後出てくることがあるのか注目です。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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