炭治郎が考えだした方法により隊員達が操れなくなっていくと、母蜘蛛の鬼は癇癪を起こし、「役立たず」と隊員の首をひねって殺してしまいます。理不尽な行動に激怒する、炭治郎。伊之助と共に歩みを早め、母蜘蛛の鬼の元へと突き進んでいきます。
風向きが変わり、炭治郎の鼻も利くようになってきた矢先に、今度は首無し鬼が登場。どうやら首無し鬼は、母蜘蛛が言っていた「あの人形」である様子。首無し鬼の強さを前にして、炭治郎と伊之助は連携することを決意します。そして炭治郎を踏み台にして飛び上がった伊之助は、強力な袈裟斬りを放って首無し鬼を倒したのでした。
今度は伊之助が炭治郎を投げ飛ばし、その先には母蜘蛛の鬼が。絶体絶命の母蜘蛛の鬼ですが、突然、覚悟を決めたかのように目を閉じます。その瞬間炭治郎はとっさに型を変え、「水の呼吸・伍ノ型・干天の慈雨」によって母蜘蛛に安らかな最期を与えたのでした。恐怖心を抱きながら炭治郎たちと戦っていた母蜘蛛の鬼。最期は恐怖から解放され穏かな表情で消滅していきます。
第16話では、炭治郎と伊之助のコンビネーションが随所に発揮されます。炭治郎に対抗心を燃やす伊之助でしたが、先輩隊員が理不尽に殺されていく姿を見てからは少し様子が変わり、炭治郎と共に首無し鬼や母蜘蛛の鬼と戦いました。
鱗滝の修行で鍛えられた炭治郎と、彼に勝るとも劣らない身体能力を持つ伊之助。特に伊之助は炭治郎から指示されたことをすぐに実行できており、実力の高さがうかがえます。2人の息はピッタリで、お互いを認め合っている雰囲気がとても印象的でした。
かまぼこ隊(炭治郎や伊之助たち)の連携による戦いは今後も沢山登場してきますが、その記念すべき第一歩として描かれた今回のエピソードは躍動感たっぷりで見ごたえがあります。特に母蜘蛛の鬼を倒した時の一連の流れはスピード感があるうえにとても美しく描かれており、16話の中でも必見だと言えます。
第16話で少しずつ詳細が明らかになっていきますがまだ謎が残されているのが、那田蜘蛛山にいる蜘蛛の鬼の家族です。そもそも珠世によると、鬼は鬼舞辻無惨に反旗を翻すことを防止するため群れないように作られているはず。それにも関わらず家族で一緒にいるということ自体が、とても違和感があり謎めいているのです。
蜘蛛の鬼達の家族構成は父、母、そして累と呼ばれる少年と男女2名の計5人だということが明らかになっていますが、母蜘蛛の鬼以外の存在も含めてまだまだ謎が多く残ります。父の存在をほのめかして母親を脅す累の存在も、冷静に見たらすごく不気味です。
母蜘蛛の鬼は炭治郎の攻撃を喜んで受けて命を落としており、累が言う「お父さん」の存在にひどく怯えている様子でした。「固い絆で結ばれている」とは言えそうにない蜘蛛の鬼の家族。彼らに関する詳細は、次回以降で明かされていくのでしょうか。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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