炭治郎達の元に鎹鴉が来て、無限列車にて炎柱・煉獄杏寿郎と合流せよとの命令を伝えます。ヒノカミ神楽について聞いてきた炭治郎のことを思い、胡蝶しのぶがかまぼこ隊を推薦したのでした。無事に任務へ迎えることになり、炭治郎は蝶屋敷でお世話になった人たちへお礼を言って回ります。
まず、身の回りの世話してくれた神崎アオイのもとに向かった炭治郎。鬼が怖くて戦場に行けなくなった自分を恥じる彼女を励まします。そしてカナヲの所にも行き、彼女には自分の心のままに行動するきっかけを与えたのでした。
任務に赴く前に特大サイズのひょうたんを息だけで破裂させ、訓練の成果を確認する3人。そして炭治郎は屋敷の前にいた冨岡義勇に気づき、禰豆子のために命を懸けてくれた礼を言います。そして様々な人達との別れを惜しみながらも、3人は蝶屋敷を後にしたのでした。
目的地である列車の駅に到着した炭治郎達。ハプニングを起こしながらも蒸気機関車に乗り込みます。そして同じ列車には、煉獄杏寿郎や下弦の壱も乗車していたのでした。
第26話は、様々な情報が盛りだくさんなエピソードになっています。まずファンの間で「パワハラ会議」と言われ親しまれている無惨の下弦の鬼粛清シーンは、重々しく恐ろしい雰囲気に満ちていました。無惨が完全な独裁者であり、どんな意見も彼の意にそぐわないものなら容赦なく断罪されることが生々しく描かれています。
そして後半パートでは炭治郎達の話に戻り、明るく爽やかな話が描かれていました。特にコインの裏表でしか自分のことを決められないカナヲの心にどんどん入って強引に彼女を変えてしまう炭治郎のシーンは、今後の展開が気になる必見シーンです。また、アオイの意外な弱さや恩人である冨岡義勇と炭治郎の交流など、1つの話にいくつもの情報が込められています。あっという間に30分が終わってしまう、そんなエピソードに仕上がっているといえるでしょう。
26話は情報盛りだくさんのエピソードにして第1シリーズの最終話、そして劇場版・無限列車編につながる前日譚でもあります。キャラクターの魅力が充分に引き出されており、次の展開が気になるところで一旦幕引き。そんな展開に、「もう一度第1話から見てみよう」と思わず考えてしまうほどの名残惜しさがありました。
また、胡蝶しのぶが産屋敷輝哉に無限列車の任務に炭治郎達を推薦するシーンは、アニメオリジナルです。つまり、炭治郎達が煉獄と一緒に行動を共にすることは、決して偶然ではなかったことになります。そのことがアニメを見た人にだけ明かされる貴重なシーンになっており、映画を見て『鬼滅の刃』を好きになったという人も必見でしょう。また、後半パートでは炭治郎の同期である不死川玄弥ともすれ違います。彼との話が描かれるのは第2シーズン以降ですので、ぜひとも楽しみにしてほしいところです。
WRITER
DIGLE MOVIE編集部
国内外の“今”の音楽、映画情報が知れるメディア「DIGLE MAGAZINE」。邦画、洋画、アニメなどの幅広い映画ジャンルに精通するメンバーが集まった新進気鋭のメディア編集部が日々気になった情報を発信します。
EDITOR
Asahi
DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
POPULAR
人気記事