七海の使う術式「十劃呪法」は、どんな相手にも強制的に弱点を創り出します。対象の頭部や上半身、胴や腕など様々な部分を「7:3」に分け、その分かれ目を正確に攻撃することでダメージを与えます。
とてもシンプルな術式ですが、正確に弱点を攻撃した時の威力は絶大。七海自身の等級よりも高い特級呪霊を相手にしても、十劃呪法を活用することで充分に戦える可能性を持っています。
拡張術式「瓦落瓦落」は、破壊した物に呪力をこめる拡張術式であり、初めて真人と対峙した時に使用しています。真人は自分の身体を自在に変形させるため十劃呪法と相性が悪く、苦戦を強いられていました。そこで七海は、真人の呪力がなくなるまで攻撃をヒットさせ続けることが困難だと判断。瓦落瓦落を発動して広範囲の壁を破壊し、真人に瓦礫を浴びせてそのスキに逃げ出すことに成功しました。
とても七海らしいネーミングの「時間外労働」は、1日の労働時間が8時間になるまでは呪力を制限するという縛りです。8時間を過ぎた場合は時間外労働として呪力が大きく向上。
真人と初めて交戦した時には相性の悪い相手に苦戦を強いられましたが時間外労働が発動したことにより、何とかその場を脱出することに成功しました。「残念ですが、ここからは時間外労働です」とのセリフにより呪力がアップする様子は、何とも言えずシュールです。
子供扱いされたと不満を露わにした虎杖に対し、七海が発した一言です。こども扱いを嫌う虎杖に対し、七海は「枕元の抜け毛が増えていたり、大好きな惣菜パンがコンビニで販売されなくなったり、そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです」と諭しました。
虎杖には、ただのお小言に聞こえたかもしれません。しかし大人の読者・視聴者にはとても共感できる、七海らしい一言だったと言えるのではないでしょうか。
真人との戦闘に連れて行ってもらえなかったと不満を漏らす虎杖に、諭すように言った一言です。真人は呪術によって改造した人を操るため、本気で戦うのであれば人を殺すことはどうしても避けられません。
そのためまだ子供である虎杖にそんな経験をさせたくないと考え、七海は虎杖を置いていくことにしたのです。七海の無表情さ・愛想の悪さの裏にある、とても深い愛情が感じられる名言だと言えます。
渋谷事変にて、真人の「無為転変」を受けて死亡する際に、駆けつけた虎杖に優しく語りかけた最後の言葉です。七海の性格から考えれば、まだ子供である虎杖に今後の重責を負わせることは避けたかったはず。それでも今後の虎杖や呪術界のことを考え、七海はこの言葉を残してこの世を去りました。
ショッキングなシーンに不釣り合いなほど穏やかで優しい表情・言葉が、多くのファンの印象に残った名台詞です。
大人の誠実さと冷静さを持ち、無表情な顔の下に誰よりも仲間想いな熱い心を持つ七海建人を演じるのは、津田健次郎(つだ けんじろう)です。彼は明治大学文学部を卒業した後、円・演劇研究所専攻科に在籍。卒業後は舞台系の事務所に籍を置いていましたが、ひょんなことから参加したオーディションに合格し、『H2』(1995)の野田敦役で声優デビューしました。低く落ち着きのある声は人気が高く、ハリウッド俳優のコリン・ファレルやジェイミー・ドーナン等の声も担当しています。
Spotifyではアニメ『呪術廻戦』の裏話や物語などが語られているPodcast「じゅじゅとーく」が配信中。七海建人・ナナミン役の津田健次郎さんもゲストとして参加しているのでこちらも併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
『呪術廻戦』を電子コミックで読みたい方は「U-NEXT」がオススメです。こちらのサービスは31日間無料トライアルを利用する事ができ、付与されるポイントでコミックスを無料で試し読みする事が可能です。また国内外のドラマ、映画、アニメなど豊富な動画作品、雑誌も取り揃えられており、全て見放題で楽しめます。是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
※本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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DIGLE MOVIE編集部
国内外の“今”の音楽、映画情報が知れるメディア「DIGLE MAGAZINE」。邦画、洋画、アニメなどの幅広い映画ジャンルに精通するメンバーが集まった新進気鋭のメディア編集部が日々気になった情報を発信します。
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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