ムファサはプライドランドの王で、シンバの父親です。まだ幼いシンバの成長を温かく見守りますが、王位を狙う弟スカーの陰謀によって命を落としてしまいます。
アニメ版ムファサの外国語声優を担当したのは、実写版と同様にジェームズ・アール・ジョーンズです。彼は今でこそ美声の持ち主としてムファサやダースベーダーの声を吹き替えしていますが、高校生になるまでは吃音がひどく、ほとんど人前に出ることがありませんでした。
アニメ版ムファサの日本語声優は、こちらも実写版と同様に俳優の大和田伸也です。アニメ版が公開されたのは実写版から25年も前の1994年ですが、声の様子に差がなく、渋く威厳のある演技が多くのファンから称賛されています。
スカーはシンバの叔父にあたるライオンです。策略によって兄ムファサを亡きものにし、プライドランドの王座を奪いました。
アニメ版のスカーを演じたのは、数々の受賞歴を持つイギリス人俳優のジェレミー・アイアンズです。ジェレミーはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員として活動し、『Real Thing』(1984)でトニー賞を受賞しました。映画俳優としては『運命の逆転』(1990)で多数の賞を受賞しています。
アニメ版スカーの日本語声優は、俳優や演出家の顔も持つ壤晴彦です。元々狂言師に弟子入りしていましたが思うところがあって離れ、劇団四季に入団した経歴を持ちます。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーがプロデュースしたミュージカル『ペール・ギュント』(1994)には、唯一の日本人キャストとして参加しました。
『ライオン・キング』はアニメ映画が公開されてから25年以上が経ちますが、人気は衰えず、今もなお世界中のファンから愛され続けています。実写版とアニメ版それぞれに魅力的な声優が参加しており、どちらを見ても別の魅力を感じさせてくれる作品です。今回ご紹介したメインキャスト以外にも魅力的なキャラクターが沢山登場しますので、実写版・アニメ版共に外国語・日本語両方でチェックしてみることをおすすめします。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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