突然発生した大規模災害「セカンド・インパクト」によって、世界の人口が半分に減少。南極大陸は消滅して死の海となり、日本にも壊滅的な被害が及びました。
それから15年後。父である碇ゲンドウから呼び出しを受けた14歳の少年碇シンジは第三新東京市に向かい、エヴァンゲリオン初号機に乗って使徒と戦うことを父に迫られます。
何とか自分を奮い立たせて初号機に乗り込んだシンジは使徒の前に深刻なダメージを受けるも初号機の暴走によって勝利。こうして碇シンジの、「第3の少年」としての闘いが始まるのでした。
パイロットとしての生活を続けるシンジでしたが、エヴァンゲリオンに乗る理由が分からず、迷いや恐怖からエヴァンゲリオンへの搭乗を拒否してしまいます。そんなシンジに対し葛城ミサトは、ネルフがエヴァンゲリオンを使って使徒と戦う理由を告げるのでした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、旧劇場版の公開から10年が経った2007年に公開された、新劇場版シリーズの第1弾映画です。
当初はTVアニメ版のリメイク作品として2008年までに全4部作を公開する予定でしたが、2作目の制作段階でそれが無理だと発覚。全く新しいストーリーへと方針転換をした経緯がありました。
そのため本作はまだ、TVアニメ版の序盤と大まかなストーリーが一致しています。しかし当時の最新技術でエヴァンゲリオンの世界を構築し直した美しい映像や、TVアニメ版には無かった形での渚カヲルの登場など、見どころは満載です。
また、TVアニメ版と各キャラクターの性格も若干変化しており、エヴァ初心者でもより見やすい形にまとめられています。
亡くなった母、碇ユイの墓参りの帰り道で、碇シンジは第7使徒と遭遇します。彼は基地へ急ごうとしますが、そこに式波・アスカ・ラングレーが操る弐号機が登場。卓越した技術で使徒を撃退しました。
初めはシンジやレイに辛く当たっていたアスカでしたが、その後数々の使徒と闘っていく中で、少しずつ心を通わせていきます。
ある日、参号機の起動実験にテストパイロットとして搭乗したアスカでしたが、突然異常が発生。内部には第9使徒が潜んでおり、アスカは身体を侵食されてしまったのです。
暴走する参号機を止めるためシンジは初号機で向かいますが、どうしても攻撃できません。見かねたゲンドウが自動運転に切り替えたために、初号機はアスカごと参号機を破壊してしまいました。アスカは何とか一命をとりとめたものの、父の行動を許せなかったシンジはパイロットを辞めることに。
しかしそんな中、圧倒的な力を持つ第10使徒が、ネルフ本部を襲うのでした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、2009年に公開された新劇場版シリーズの2作目です。本作の結末は、TVアニメ版とは大きく異なるものでした。
中盤までは、TVアニメ版と同様のストーリーが展開されていきます。しかし参号機のテストパイロットを鈴原トウジではなくアスカが務めるあたりから、TVアニメ版とは異なる結末へと舵を切っていくのです。
第9使徒による浸食を受け、アスカは生還したものの、精神汚染によって隔離されてしまいます。
そしてその後襲来する圧倒的な力を持つ第10使徒によりレイが零号機ごと飲み込まれてしまい、何とか助けようとしたシンジの気持ちに応えた初号機が覚醒。ニア・サード・インパクトのトリガーになってしまうのです。
また、本作にはTVアニメ版には登場しなかった真希波マリが登場します。さらにエヴァンゲリオンの「ビーストモード」が見られるなど、新たな楽しみが沢山詰まった必見のエピソードだと言えるでしょう。
第10使徒との闘いによって初号機が覚醒し、ニア・サード・インパクトを引き起こしてから14年。シンジとレイを取り込んだ初号機は、ネルフが衛星軌道上に封印していました。
しかしそこへアスカとマリがエヴァを操り登場。彼女たちは葛城ミサトや赤木リツコ達が立ち上げた反ネルフ組織「ヴィレ」の命令で、初号機を回収しに来ていたのです。
初号機を回収して地上へ戻ったアスカたちはヴィレの艦隊と合流。そこで身体を拘束したまま、シンジを目覚めさせました。目覚めたシンジは14年が経過したことを告げられ、ミサトたちヴィレのメンバーから「エヴァにはもう乗るな」と一方的に脅されます。
するとそこにネルフのエヴァシリーズMark.9が出現。ミサトたちの手からシンジを奪います。
そしてシンジは案内されたネルフ本部にて、ともにエヴァンゲリオンに搭乗するパイロット、渚カヲルと出会うのでした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、2012年に公開された新劇場版シリーズの3部作目です。最初から完全オリジナルストーリーが展開されたため、大興奮したファンも多かったのではないでしょうか。
物語の舞台は前作から14年が経った地球であり、ネルフの対抗組織である「ヴィレ」や「エヴァシリーズ」など、初めての概念が多数登場しています。
また、本作においては「エヴァの呪縛」という言葉がキーワードの1つとなっていました。エヴァの呪縛とは、パイロットが何年たっても歳を取らず、子供の姿のままであることの様です。ただし劇中ではエヴァの呪縛に関して全ての説明がなされておらず、「まだまだ隠された秘密があるのではないか」とファンの間でも話題になっています。
さらに、本作では人気キャラの1人である渚カヲルが登場。大活躍をしてくれました。カヲルの意味深な発言など多くの謎を残したまま、結末は最終章へと持ち越されます。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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