堕姫と妓夫太郎の兄妹が登場するのは、遊郭潜入編です。堕姫が遊女を取り込もうとしていたところ、遊郭に潜入していた炭治郎と遭遇。何本もの帯を巧みに操り、炭治郎と妹・竈門禰豆子(かまど ねずこ)を追い詰めていきます。二人に止めを刺そうとしたところで、別行動をしていた音柱・宇髄が登場。そのときにはすでに、宇髄によって頸を切られていたのでした。
知らぬうちに頸を切られた堕姫でしたが、兄・妓夫太郎は健在なため死ぬことはありません。むしろ、妹の窮地を感じた妓夫太郎が登場したことで形勢逆転。妓夫太郎の圧倒的な手数と速度で宇髄に無数の傷を与えます。その後、共に潜入していた嘴平伊之助(はしびら いのすけ)や我妻善逸(あがつま ぜんいつ)も参戦しますが、兄妹の連携にはかないませんでした。
このまま堕姫と妓夫太郎が勝つかに見えましたが、炭治郎らの諦めない心と、宇髄独自の戦闘計算式「譜面」が合わさり、ついには兄妹同時に頸を切られてしまいます。しかし、そのまま大人しくやられる妓夫太郎ではなく、最後の力で周囲に猛毒の血の斬撃をまき散らして、炭治郎らにさらなる重傷を負わせます。ただ、禰豆子の血鬼術で毒の効果は燃やされました。
炭治郎らに敗北した堕姫と妓夫太郎は、周りの目もはばからずに罵り合います。ついには堕姫が兄・妓夫太郎に「…アンタみたいに醜い奴がアタシの兄妹なわけないわ!!」と、反対に妓夫太郎が妹・堕姫に「出来損ないはお前だろうが。弱くて何の取り柄も無い。お前みたいな奴を今まで庇ってきたことが心底悔やまれるぜ」と、心にもないことで互いを傷つけるのです。
しかし、匂いで相手の感情を読み取ることができる炭治郎にはお見通しでした。たとえ鬼として多くの人々の恨みを買っていたとしても、たった二人の兄妹で罵り合うのはダメだと諭されます。すると、鬼となる前、まだ人として生きていた頃を振り返った妓夫太郎は、妹・堕姫がこれほどに歪んでしまったのは己のせいだと悔い、一人で地獄?の世界を進もうとしました。
そんな妓夫太郎を引き留めたのは、妹・堕姫です。先ほどの暴言を謝り、抱きつき、ついには「何回生まれ変わっても、アタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」とまで言い放ちます。そして、かつて二人で交わした、どのようなときもずっと一緒、絶対に離れないと約束したことを思い出した妓夫太郎は妹・堕姫を背負ったまま地獄へ旅立ち、その肉体は塵と化すのでした。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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