アベンジャーズがチタウリ軍団の地球侵攻を退けてから2年。キャプテン・アメリカは海賊に占拠されたS.H.I.E.L.D.の船体を奪還する任務に参加中、テロ撲滅を目的とした「インサイト計画」の存在を知ります。計画の不審点に気付いたニック・フューリーは中止を要求しますが、謎の敵に襲撃されてしまいました。
スティーブは計画の主導者ピアーズから情報提供を要求されますが拒否。合流したブラック・ウイドウと共に追手から逃げつつ、計画の全貌に迫ろうとします。しかしそこに立ちはだかったのは謎の超人、ウインター・ソルジャーでした。
本作ではS.H.I.E.L.D.が壊滅の危機に追いやられ、キャプテン・アメリカ達は軍から指名手配を受けてしまいます。ニックが残した「誰も信じるな」との意味深な言葉や特殊部隊からの追跡などにより、終始ハラハラドキドキしながら作品を楽しむことができるのです。そして立ちはだかる敵ウインター・ソルジャーとキャプテン・アメリカとの因縁には、誰もが衝撃を受けることでしょう。
派手なアクションはもちろんですが、前作の流れを上手に取り入れて複雑に構成されたストーリー展開によって、非常に満足感の高い作品になっています。
ウルトロン軍団とのソコヴィア決戦から1年が経ち、国連はアベンジャーズの成果は評価する一方で、戦いに巻き込まれて多くの命が失われていることに懸念を抱いていました。そこで国連よりアベンジャーズに対し、ヒーロー活動の全てを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」への署名が要請されることに。
アイアンマンであるトニーは協定を受け入れますが、協定によって正義を自分で判断できなくなると考えたキャプテン・アメリカは、署名を拒否します。そして同じように平和を求めているはずのヒーロー達はすれ違い、アベンジャーズの大規模な内乱「シビル・ウォー」が勃発してしまうのです。
本作における目玉としては何と言っても、空港を舞台にしたヒーローたちの激しいぶつかり合い、「シビル・ウォー」でしょう。それぞれが映画の主役を務めるほどの有名ヒーロー達が2組に分かれ、とにかくド派手な戦いを繰り広げます。複雑なストーリー展開は見事であり、ただのヒーロー映画とは異なる深い物語なのですが、そんな細かいことは関係ないほどに、ワクワクするバトルを見せてくれるのです。
規模の大きさは単なる戦闘ではなく、正に「戦争」と呼ぶにふさわしいモノでしょう。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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