「デイズ・イン・ザ・サン 日差しを浴びて」は、オオカミからベルを助けてケガを負った野獣を彼女が看病することになった夜のシーンで流れた曲です。日本語版ではベル役の昆夏美やルミエール役の成河、マエストロ・ガテンツァ役の松澤重雄、コグスワース役の小倉久寛、ポット夫人役の岩崎宏美、ガルドローブ役の濱田めぐみ、プリュメット役の島田歌穂が歌に参加しました。幸せだった昔を思い出して歌う、子守唄の雰囲気を持った曲です。
英語版「Days In The Sun」を歌ったのは、ベル役のエマ・ワトソンや城の召使達を演じたユアン・マクレガー、イアン・マッケラン、エマ・トンプソン、ググ・バサ=ロー、オードラ・マクドナルド、スタンリー・トゥッチです。
実写版『美女と野獣』のため新たに描きあげられたこの曲は、辛い現実と向き合い幸せだった過去を懐かしみつつも、希望を失わずに前を向くベルや召使たちの思いを描いています。
「ひとりぼっちの晩餐会」は、野獣に捕らえられ城から出られなくなったベルを召使たちがおもてなしするシーンで流れた曲です。日本語版では、ルミエール役の成河をはじめとし、岩崎宏美や小倉久寛、島田歌穂らお城の召使を担当した声優達が歌いました。アニメ版でも大人気だった曲の1つであり、当時のアカデミー賞では歌曲賞を受賞しています。実写版でも豪華絢爛な楽しい雰囲気は健在であり、落ち込んだベルを楽しませるおもてなしの心にあふれた曲です。
英語版「Be Our Guest」を歌ったのは、お城の召使たちを演じたユアン・マクレガーやエマ・トンプソン、イアン・マッケラン、ググ・バサ=ローです。久々のゲストをお迎えしようとお城中が沸き上がっている様子が伝わってくる、とても華やかな楽曲になっています。
召使メンバーの中でも、映画『ムーランルージュ』でも美声を披露したユアン・マクレガーの歌声には多くのファンが酔いしれました。
「強いぞ、ガストン」は、プロポーズをベルに断られて落ち込むガストンを励ますため、相棒のル・フウと仲間たちが歌った曲です。日本語版では、ガストンの声を担当した俳優の吉原光男と、ル・フウ役のお笑い芸人藤井隆が歌いました。取り巻き達がガストンを持ち上げる、賑やかでコミカルな雰囲気の曲です。自分本位でナルシストなガストンを象徴する、応援歌のような曲に仕上がっています。
英語版「Gaston」を歌ったのは、ガストンを演じたイギリス人俳優のルーク・エヴァンスとル・フウ役のジョシュ・ギャッドです。数々の誉め言葉を並べるル・フウや取り巻き達におだてられ、徐々に元気を取り戻したガストンが歌に参加します。取り巻き達によってガストンの自尊心は見事に回復し、その後助けを求めてきたモーリスを冷たくあしらうシーンへとスムーズにつながっていくのです。
「朝の風景」は、物語の冒頭でベルが朝の街を歩いていくシーンに流れる曲です。日本語版は、ベルの吹き替えを担当した昆夏美とガストンの吹き替え声優である吉原光男が歌いました。本作の世界観やベルの性格、彼女が村人達に変わり者だと思われていることやガストンの自信家な性格など、作品に関する多くの情報を1曲で伝えることに成功しています。村人たちが次々と登場する、とても賑やかなオープニングテーマです。
「朝の風景」の英語版「Belle」を歌ったのは、ベル役のエマ・ワトソンとガストン役のルーク・エヴァンスです。また、本曲にはオープニングの後にベル役のエマ・ワトソンが1人で歌う、曲調を変えたバージョンも用意されています。そちらでは、ガストンに対するうんざりとした気持ちや彼女が持つ外の世界への憧れが描かれており、落ち着いた雰囲気のバージョンとなっております。賑やかさや美しさ、雄大さなど様々な顔を持つ、幕開けにふさわしい楽曲だと言えるでしょう。
ここまで、実写版『美女と野獣』の主題歌や挿入歌をご紹介してきました。本作にはアニメ版でアカデミー賞を受賞した楽曲をはじめ様々な名曲にあふれており、実写版で新たに追加された曲もあります。
エンドソングやサントラではセリーヌ・ディオンやアリアナ・グランデ等超有名アーティストも参加していますので、ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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