圧倒的なカッコよさと不気味さを兼ね備えた人造人間、エヴァンゲリオン初号機。ここでは物語の重要なカギとなる役割を担う『エヴァンゲリオン』初号機の特徴や、正体などを徹底解説します。
リリス(人類を生み出した生命の源)を元に製造された唯一のエヴァンゲリオンです。
紫と緑、黒を基調にしたデザインで、つり上がった目と額の角を持っています。パイロットは本作の主人公である碇シンジです。初号機の心臓であるコアには、シンジの母ユイの魂が身体ごと入っています。
シンジが追い詰められると初号機は度々暴走し、シンジの意図に反して驚異的な能力を発揮。立ちはだかる使徒を倒してきました。
初号機は使徒ゼルエルを捕食し、S2期間を体内に取り込んで神に近い存在になります。また、旧劇場版では人類補完計画の引き金となり、人類を他者が存在しない1つの生命体に進化させました。
さらに新劇場版では綾波レイを助けようとしたシンジの意思に呼応して覚醒し、ニア・サード・インパクトを引き起こしてしまいます。
エヴァンゲリオン初号機は、エヴァンゲリオンの中で唯一、生命の起源であるリリスを元にして造られました。リリスは第2使徒であり、知恵の実を持って地球に降り立ったと言われています。初号機が他のエヴァンゲリオンと違う行動を取ることがあるのは、知恵の実の細胞を持っているからなのかもしれません。ちなみに、初号機以外のエヴァンゲリオンは第1使徒アダムを元に造られています。
初号機はエヴァンゲリオンの心臓であるコアも他と異なっています。そもそもエヴァンゲリオンのコアにはパイロットの母親の魂が入っており、初号機のコアに入っているのもシンジの母ユイの魂です。しかし、初号機は元々試験用に開発された人造人間であり、起動実験のために搭乗したユイを誤って身体ごと取り込んでしまいました。ユイの身体自体は消滅して魂だけになっていますが、初号機はこうした部分でも他のエヴァとは一線を画す存在なのです。
碇ゲンドウはNERVの最高司令官ですが、私情から初号機を特別扱いしているのではないかと感じられる描写が数多く見受けられます。もちろん初号機がリリスをベースに作られている唯一のエヴァであることも、特別扱いの理由ではあるのでしょう。しかし、いかなるケースでも初号機を無事に生還させることを最優先に動いている姿からは、ユイに対するゲンドウの強い想いを感じ取ることができます。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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