トロスト地区での巨人との交戦によって亡くなった多くの兵士たちに対し、アニは「ごめんなさい」と小声で言っていました。一見すると「自分が力不足で救うことが出来ず、ごめんなさい」と言った意味に取れるかもしれません。しかしアニが外の世界から来た女型の巨人の正体であることを知れば、この言葉の意味が大きく異なると分かります。
彼女は壁内の人類は悪魔の手先だと言われて育ちました。しかし実際に接してみるとそんなことは無く、みんな自分と同じ人間だったのです。
そのため自らが巨人を引き入れて兵士を死なせてしまったことに罪悪感を感じ、アニは「ごめんなさい」とつぶやいたのでした。
他者との交流をあまり好まないように見えるアニですが、劇中ではエレンに好意を抱いているような描写がいくつもあります。
訓練兵時代にエレンと格闘訓練をしていた際のこと。エレンは自分を投げ飛ばしたアニに対して「もう少し手心ってもんがあるだろ」と抗議します。アニは力の弱い者でも相手を投げ飛ばせる技術があることをエレンに教えるとともに、「学習しなよ、女の子との話し方を」と伝えるのです。
また、蹴り技に成功したエレンがアニに報告しに来た時には、「全然だめ」と言いつつ、嬉しそうに「教えてあげてもいいけど?」と告げました。
直接好きと表現されたことはありませんが、アニがエレンに気がある前提で本作を見ると、より楽しめるかもしれません。
一匹狼でクールビューティーなイメージのあるアニですが、時折女性らしい、可愛らしい一面をのぞかせることがあります。
先程ご紹介したエレンにだけ見せる意外な表情は、その良い例の1つでしょう。また、『アニ外伝』ではドーナツに驚く可愛らしい場面もありました。
アニは本作に出てくる女性キャラクターの中でも髪型に気を使っているともファンの間では言われています。細かい所に女性らしさをのぞかせるアニに魅了された方も、多いのではないでしょうか。
アニの女性らしい一面がもっと見たいという方は、本作のスピンオフ作品である『進撃の巨人中学校』もおすすめできます。アニの女性らしい一面をたくさん見ることができますので、確認してみても良いでしょう。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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