産屋敷の登場に、一斉にひざまずく柱達。先ほどまで暴れて手が付けられない様子だった不死川も、礼儀正しくお館様に挨拶をします。産屋敷は、既に炭治郎と禰豆子の存在は知っていたとのこと。そして2人のことを柱達にも認めてほしいと説明しました。
しかし、これには半数以上の柱が反対。そこで産屋敷は、一通の手紙を取り出します。手紙の差出人は、炭治郎の育手である鱗滝左近次。そこには、禰豆子が2年以上人を喰っていないことや、禰豆子を認めてほしいとの内容が記されていました。そして手紙の最後には、「もし禰豆子が人を喰ったら、鱗滝と冨岡、炭治郎が腹を切ってお詫びする」との文言が。禰豆子の命に3名の命がかかっているのだから、彼女を否定するならそれ以上のものを差し出す必要あると産屋敷は言います。
柱達は納得しますが、不死川だけはどうしても承服できない様子。そして「禰豆子が普通の鬼であることを証明する」と、屋敷内に移動して自らの血を木箱に垂らします。
すると中から、血の匂いに涎を垂らして耐える禰豆子が出てきたのでした。
第22話は、柱達が全員集合するというとても豪華で貴重なエピソードです。後にも先にも、9人の柱が全員集合する機会は今回行われた竈門兄妹の裁判と、その後に続く柱合会議しかありません。
柱の面々はとても個性豊かなキャラクターばかりであり、炭治郎の処遇や産屋敷の提案に対してもそれぞれの反応を見せていました。アニメオリジナルで追加された柱達のセリフも多数あるため、漫画派の方も必見です。
どの柱も今後の物語における重要人物ばかりであり、例えば、炎柱・煉獄杏寿郎は、劇場版で空前の大ヒットを記録した無限列車編にて、炭治郎たちを導いてくれます。
それぞれの名前だけでなく「何柱か」「どんな呼吸を使うのか」などに注目しながら観ることで、今後のシリーズもより楽しめるでしょう。
ちなみに、柱が9人と設定されているのは、「柱」という感じが全部で9画だからだと公式ファンブックで発表されています。9人は文字通り鬼殺隊の柱となり、支えている大切な存在だというわけです。
第22話に登場する重要人物としては、柱達だけでなく鬼殺隊当主である産屋敷輝哉も忘れてはいけません。顔の目から上の部分がただれて赤くなっている姿はとても痛々しいのですが、本人はいつでも本当に穏やかな表情をしています。鬼殺隊員たちに話しかける口調もとても優しく、猛者たちが集う鬼殺隊のトップとしては少し意外です。
また、そんな産屋敷を柱達が本当に慕っているということも、今回のエピソードを見ると随所から分かります。他の柱達の言うことを聞かずに好き勝手暴れまわっていた不死川も産屋敷の前では礼儀正しく、炭治郎もその豹変ぶりには驚いていました。また、リーダーにふさわしい柔軟性も産屋敷は持っているようであり、竈門兄妹のことも知っていながら処置はせず、逆に鬼舞辻打倒につながる可能性を感じて認めようとします。
産屋敷の顔上部がただれている原因についてはおそらく次回以降のシリーズで明かされていることになりますので、シリーズ続編に期待しましょう。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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