響凱は鬼の精鋭部隊・十二鬼月の(元)下弦の陸の地位を与えられていた鬼です。しかし、あくまで昔の話で、作中で登場したときにはすでに彼はその地位を剥奪されていました。
その理由は、強くなるほどに人の血肉を食らえる量が減っていたためです。鬼は食べた血肉の量に応じて力が増すため、量を食べられないことはそのまま力の弱体化を意味します。そのことで無惨に失望され、「それがお前の限界なのだ」とついには地位を剥奪されたのです。
ただ、彼はそれでも無惨に認めてもらおうと、十二鬼月に返り咲こうと諦めてはおらず、1人で50人、100人と同等の栄養を得られるとされる「稀血」を探していました。作中では「稀血」の少年を攫ったことで炭治郎らに発見されてしまい、ついには頸を切られてしまいます。
両肩と腹、背中、両足に「鼓」が埋め込まれていることから想像できる通り、響凱の能力は「鼓」が関係しています。では、彼の血鬼術の技と、その効果についてご説明しましょう。
背中の鼓を叩くと屋敷内の部屋や廊下を入れ替えることができます。作中では他の鬼との争いでこの鼓は引きちぎられており、稀血の少年が拾い、叩くことで難を逃れていました。
両肩・両脚の鼓を叩くと部屋の方向を回転させることができます。なお、炭治郎はわずかな時間で右肩は右回転、左肩は左回転、右足は前回転、左足は後回転と看破していました。
腹部の鼓を叩くと不可視の斬撃を放つことができます。また、これら鼓を高速で叩く「尚速鼓打ち(しょうそくつづみうち)」で斬撃を飛ばすのと、空間操作が同時に可能です。
鼓を叩いていることから響凱は「鼓奏者」に思われるかもしれませんが、鼓はただの趣味で、人間の頃の彼の仕事は「文筆家」でした。しかし、文筆の才には恵まれず、どれほど努力しようとも、原稿を積み上げようとも無名のまま。周りからは心ない言葉を投げかけられることもあり、ついに日の目を見ることはなかったのです。その後に無惨と出会い、鬼と化します。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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