いよいよ迎えた決勝戦の相手は、青葉城西高校が勝利したことがないという強豪・白鳥沢学園でした。そして、宮城県内最強の相手に緊張する烏野高校のメンバーたちの目に飛び込んできたのは、白鳥沢学園の最強スパイカーである牛島でした。
屈指のプレイヤーともいえる牛島の強さに、烏野高校は苦戦を強いられます。高さのある牛島は、ブロックの上からスパイクを打ってきます。さらに左利きの牛島から繰り出される強烈なスパイクは、守護神と呼ばれる西島ですらレシーブすることができません。
あまりにも圧倒的な強さを誇る牛島の前に烏野高校は手を足も出ませんでしたが、ここで闘志を燃やしたのが西谷です。「3本以内にスパイクを上げてみせる」という強気の宣言通り、3本目でボールを上げてみせました。しかし、1セット目は白鳥沢学園に取られてしまいます。
2セット目は、烏野高校は攻撃に転じようと試みます。しかし、白鳥沢学園の強敵は牛島だけではありませんでした。嗅覚でブロックする天童には理屈が通じず、なかなか攻撃が決まりません。烏野高校の月島は、嗅覚でプレーする天童に理屈で対抗しようとします。
苦戦している状況を打開しようとした烏野高校は、影山、月島、東峰の3人で3枚ブロックします。その壁は最強スパイカーの牛島に打ち抜かれてしまうものの、その先では西島が待ち構えていました。
圧倒的な力を持つ個人の力で圧倒しようとしてくる白鳥沢に対し、烏野高校はチームワークで対抗します。どこか冷めた態度でバレーボールをしていた月島も変化をみせ、牛島の行動を観察し続けた結果、ついにスパイクを完全に止めました。
月島の活躍によって、2セット目は烏野高校がもぎ取ります。そして、両チームが1セットずつ取り合った状態で3セット目に突入しました。圧倒的な身体能力を持つ選手を擁する白鳥沢に対し、烏野高校は旭日と影山の変人速攻やシンクロ攻撃を使い、個人の力だけで試合に勝つことはできないことを証明しようとします。
烏野高校の3年生、澤村、東峰、菅原の3人は、入学時には弱小だったバレー部に入部しました。その後、恵まれない環境でありながらも必死にバレーの練習を続けてきました。そして、最後のチャンスとなった高校3年生の試合でやっと夢の舞台にたどり着いたのです。
3セット目は、デュースの展開となりました。試合中にボールに触る機会が多い影山は、体力も限界に近づきます。それに対し、牛島はパワーもスピードも全く衰えません。まるで試合序盤かのような勢いで、強烈なスパイクを繰り出してきます。
しかし、影山はまだまだ闘志で溢れています。体力が消耗する中でも必死で白鳥沢学園に食らいつき、「おれが何かに絶望するといしたら、バレーができなくなったときだけだ」と言い放ちます。
そんな中、あと1点でも取られたら試合に負けてしまうという状況に追い込まれます。この重要な局面でサーブをするのは、奇しくも牛若でした。烏野高校は何とかボールを落とすまいとねばり、月島は新しく編み出した「1人時間差」を決めます。そして、日向は疲れがピークに達した不完全な影山のトスにも反応してみせます。
その結果、烏野高校は何とか点を取ることに成功し、試合はファイナルセットへと突入しました。15点選手のファイナルセットは、烏野高校は白鳥沢学園を相手にリードを奪います。とはいえ、試合終盤にもかかわらず白鳥沢学園の選手たちの動きは調子を上げてきます。そんな時、月島は牛若のサーブによって怪我をし、交代を余儀なくされてしまいました。
月島がいない烏野高校はブロックに苦戦するものの、何とか耐え凌いでいきます。そんな中、驚くようなプレーを連発する日向を牛島が叩き潰しにかかりました。ピンチに追い込まれる烏野高校でしたが、やっと月島がコートに戻ってきます。
その後も熱戦を繰り広げる烏野高校と白鳥沢学園でしたが、ここで日向が今までとは違う動きをみせます。そして、強敵である白鳥沢学園に対して烏野高校が勝利し、全国大会出場を決めるのでした。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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