「アリ王子のお通り」は、ジーニーの力で「アリ王子」になったアラジンがジャスミンに求婚するため豪華なパレードと一緒にアグラバーを訪れた時に歌われた曲です。日本語版では、ジーニー役を演じた声優の山寺宏一が歌いました。
ジャファーの陰謀が進んでいく中でも相変わらず明るい雰囲気のジーニーが、「フレンド・ライク・ミー」と同様にヒップホップ調にアレンジして陽気に歌い上げています。
英語版「Prince Ali」を劇中で歌ったのは、ジーニーを演じた俳優のウィル・スミスです。このシーンには200人以上のエキストラやダンサー250人を動員しており、とても派手。ウィル・スミスは数ある実写版『アラジン』の劇中歌の中でもこの曲を特に気に入っているそうです。もちろん音楽としての完成度も高く、「これぞミュージカル」と言える高揚感の高い楽曲に仕上がっています。
「アラビアンナイト」は、作品の冒頭で人間になったジーニーが子供たちにアラジンの冒険譚を聞かせる際に歌った曲です。日本語版では、ジーニーの声を担当した声優の山寺宏一が歌いました。『アラジン』の世界観を色濃く反映させたメロディとこれから冒険が始まるという高揚感とが混ざり合った、非常にワクワクさせてくれる歌です。
作品の始まりからこの曲を聴くことで、一気に『アラジン』の世界へと入り込むことができるでしょう。
英語版「Arabian Nights」を歌っているのは、ジーニー役を演じた俳優のウィル・スミスです。
実はアニメ版では怪しげな行商人が「Arabian Nights」を歌っていたのですが、実写版の方では大きく変更し、人間になったジーニーが回想として歌うことになりました。歌い始める場面も夜のアグラバーから昼の船上に変わり、子供たちに歌って聞かせるという明るい雰囲気になっています。
「ひと足お先に」は盗みの見つかったアラジンが王宮の衛兵から逃げる際のシーンで歌われた曲です。日本語版では、アラジン役の声を担当した中村倫也が歌いました。追っ手から逃げるアラジンの身軽さやカッコよさが良く表現されている、軽快な楽曲になっています。
衛兵を軽くあしらいおちょくるような歌詞から、「アラジンにとってはこれくらいのことは日常茶飯事である」という印象を受ける曲です。
英語版「One Jump Ahead」を歌ったのは、アラジン役を演じた俳優のメナ・マスードです。
響く低音が印象的なダラブッカという楽器がイントロに使われており、ドラムやエレキベースなどが後から加わってロック調の元気なサウンドになっていきます。セリフと歌とが織り交ざった様な曲調が印象的です。
また、後でアラジンが落ち込みながら住処へ戻るシーンにも曲調を変えて使われており(リプライズといいます)、こちらは少し暗い雰囲気を持っています。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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