鬼によって殺された人を埋葬する老人。炭治郎が背中から声をかけると、老人は自分が鱗滝左近次であることを告げ、「妹が人を喰った時、お前はどうする」と問いかけてきました。すぐに返答ができない炭次郎に対し、判断が遅いと一喝する鱗滝。彼は炭治郎の判断が遅いことや、彼の覚悟の甘さに関し忠告したかったのです。
妹が人を喰った時には、妹を殺して自分も死ぬ。そしてそれは絶対にあってはならないことだと強く念押しし、鱗滝は炭治郎に自分の家まで付いてくるように命じたのでした。
鱗滝の家に禰豆子を預け、炭治郎は山に登ります。そこで鱗滝は炭治郎を試すために、「夜明けまでに山を下りてくる」との試練を与えました。
炭治郎は鱗滝の匂いをたどり、家のあるふもとを目指します。しかし山の空気は薄く、辺りには数々の罠が。最初はなかなか進めずにいた炭治郎でしたが、徐々にコツをつかみ、嗅覚を使って罠の場所を嗅ぎ分けながら、何とか下山を成功させます。
第2話では、夜の御堂に立ち寄った炭治郎が鬼と初めて出会い交戦します。1話から持っていた斧を使い、鬼に傷をつける炭治郎でしたが、鬼は少々のケガであれば一瞬のうちに治癒させてしまいました。そして禰豆子によって首を飛ばされたにも関わらず、なおも言葉を発し自由に動き続ける鬼。しかも首だけになって言葉を話すだけでなく、そこから新たな腕が生えてくるなど、異常なまでの生命力の高さが描かれていました。普通の人間ではなかなか太刀打ちできない彼らの強さが、第2話では徐々に明かされていったのです。
また、強さと同時に鬼にとって日の光が弱点であることも、今回でハッキリと描写されます。太陽光で焼かれるように消滅していく鬼の様は生々しく、それまでためらってとどめを刺せずにいた炭次郎も「日に当たっただけでこんなことに……」と青ざめていていました。
第2話では、炭治郎に課せられた試練も大きな見どころの1つです。
山を駆け下りていく炭治郎の動きには躍動感があり、CGも活用した美しい作画でアニメならではの疾走感たっぷりに描かれていました。
炭治郎は自分の鼻を頼りに罠を避けて下山を試みますが、最初の方は中々うまくいきません。自分が住んでいた山よりも空気が薄いこともあり、悪戦苦闘をする炭治郎。全身ボロボロになりながらも少しずつコツをつかみ、ふもとへと向かう様子からは、炭治郎の意志の強さや彼が努力家であることを強く感じさせられます。
やっとの思いで帰ってきた炭治郎を見つめる鱗滝。そして彼の頭の中では、冨岡義勇から送られてきた手紙の内容が思い出されていました。「この2人には、何か他とは違うものを感じる」と綴った冨岡の言葉と同じ思いを、鱗滝も炭治郎に対して抱いていたのかもしれません。「お前を認める。竈門炭治郎。」との言葉と共に2話は終わり、今後の展開へと期待が高まります。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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