禰豆子は木の上に潜んでいた掌に目を持つ鬼を見つけ、攻撃を仕掛けます。すると毬を操っていた矢印が消え、毬の動きが弱まりました。この鬼が、矢印で毬を操っていたようです。炭治郎はその一瞬を見逃さず、水の呼吸・参ノ型・流流舞いを繰り出して全ての毬と6本ある鬼の腕を全て切り落とします。しかし鬼の腕はすぐに再生し、自分が鬼舞辻無惨直属の配下である「十二鬼月」であることを告げたのでした。
なかなか鬼を倒せない状況の中、愈史郎の助言により、炭治郎は矢印の鬼をまず倒すことにします。
矢印の鬼に「スキの糸」が見えた炭治郎でしたが、矢印の攻撃によりまったく近づくことができません。防戦一方の炭治郎でしたが、水の呼吸の技を応用することで活路を見い出し、ついに矢印の鬼の頸を切り落とすことに成功します。
一方の禰豆子は、毬の鬼との闘いに苦しんでいる様子でした。
第9話の見どころは、何と言っても躍動感と臨場感がたっぷりの戦闘描写です。
矢琶羽の矢印や朱紗丸の毬の動きを、CGも交えて活き活きと描き出しています。水の呼吸を操り縦横無尽に戦う炭治郎の動きも滑らかで美しく、圧倒的な迫力に無意識のうちに見入ってしまうほどです。作画も違和感がなく、難度が高かったであろう毬と矢印の動きを、ウネウネとまるで生き物のように描き出していました。
また愈史郎の顔が毬によって吹き飛ぶシーンも生々しく描かれており、毬がどれだけ危険な武器なのかがよく分かるようになっています。
炭治郎が扱う水の呼吸の技に関しても、今まで見ることのなかった型を出し惜しみせず次々と登場させており、疾走感があって見ものです。まだまだストーリーとしては序盤であるはずですが、「既にクライマックスなのでは」と思えるほど、戦闘シーンの迫力は見事でした。
今回新しく出てきたキーワードとして挙げられるのが、「十二鬼月(じゅうにきづき)」です。
珠世によると、十二鬼月とは鬼舞辻無惨直属の配下であるとのこと。「十二」という数字が入っていることから「12人の配下がいるのでは?」などとワクワクしてしまう、ジャンプアニメらしいネーミングです。詳細については今回明かにされませんでしたが、今後炭治郎が遭遇する鬼たちはますます強くなっていくことが、容易に想像できるでしょう。
実際に毬の鬼の攻撃は凄まじく、蹴り飛ばそうとした禰豆子の脚を吹き飛ばすほどの威力を持っています。今回は炭治郎が矢印の鬼の首を斬ることに成功しましたが、次回以降では毬の鬼をどうやって倒すのかが、見どころになるでしょう。矢印の鬼を倒して水の型の応用技術を身につけつつある炭治郎が、禰豆子と協力して毬の鬼を倒すのでしょうか。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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