「みせて、あなたを」は、アートハランの奥底に足を踏み入れたエルサが、水の記憶から不思議な力の秘密に対する答えを知ってしまった時に歌った曲です。日本語版の劇中歌はエルサ役の松たか子とエルサの母エドゥナ役の吉田羊が歌っており、エドゥナが歌う「魔法の川の子守唄」と一部ミックスさています。
エルサが不思議な力を持ったために今まで散々悩んできた思いや、未来に対して強く惹かれる思いが込められた、『アナと雪の女王』シリーズにとっても重要性の高い歌です。
英語版「Show Yourself」を歌っているのはエルサ役のイディナ・メンゼルとイドゥナ役のエヴァン・レイチェル・ウッドです。英語版の歌詞では、不思議な力に対して届いてもつかめない存在だと思いながら、「前から知っている友達」や「家」のように懐かしく感じている思いを吐露しています。不思議な力や亡き母に対する強い思いが感じられる、非常に美しい歌詞の曲だと言えるでしょう。
「わたしにできること」は、オラフがいなくなりエルサが氷漬けにされてしまった際に、アナが自分を勇気づけてできることをしようとする姿を描いた歌です。日本語版では、アナ役の神田沙也加がアナの持つ意志の強さを歌い切りました。
愛する者たちが次々と消えていってしまい孤独に押しつぶされそうになりながらも、「歩くことならできる 今の私でも」と懸命に前進もうとする心情を描いています。
英語版「The Next Right Thing」を歌ったのは、アナ役のクリスティン・ベルです。英語版の歌詞では「私の知っていた人生はもう終わった」とまで描き切って絶望感を表現し、大きな不安に押しつぶされそうになる自分を励まし前に進むアナの強さを描いています。
自分ではどうしようもないことに心をくじかれ落ち込んでしまった時にぜひとも聞いてほしい、静かですが力強い名曲です。
「ずっとかわらないもの」は前作から3年後が経ち、変らない平和に幸せを感じつつ、変わりゆく季節の中でも変らない友情を確認しあうようにアナ達が歌った曲です。日本語版ではアナ役の神田沙也加とオラフ役の竹内駿輔、エルサ役の松たか子とクリストフ役の原慎一郎が一緒に歌いました。
アナとオラフの可愛らしいやり取りから始まり、プロポーズをすると決めたクリストフの決意や、胸のざわつきを覚えたエルサの心情を1つの曲に上手く盛り込んでいます。
英語版「Some Things Never Change」を歌ったのは、アナ役のクリスティン・ベルとオラフ役のジョシュ・ギャッド、エルサ役のイディナ・メンゼルとクリストフ役のジョナサン・グロフです。
何かが少しずつ変っていってしまうことに漠然とした不安を覚えつつも、今の幸せが永遠に続くようにと元気に歌っている様子が、楽しい中に切なさも感じさせます。
今後待ち受けている運命を全員が予感している様な歌詞に、観客の方も不安感を覚える曲です。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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