『エヴァンゲリオン』渚カヲルの正体とは?「また会えるよ、シンジ君」など多数の名場面、名言も紹介。

独特の性格や雰囲気を持ち物語において重要な役割を持つ渚カヲル(なぎさ かおる)。 容姿端麗でどこか浮世離れした印象を与える謎の人物渚カヲルのプロフィールや性格、本作において重要な意味を持つ名言などをご紹介!

カヲルはもう一人のシンジ?!

エヴァンゲリオンの監督である庵野秀明により、渚カヲルは「完璧なもう1人の碇シンジ」であることが明かされています。

内向的で傷つきやすい「不完全なシンジ」と対照的なキャラとして、社交的で大人の落ち着きを持った「完璧なカヲル」を描いているのです。そのためカヲルの容姿は非の打ちどころがなく、公式でも「ゾッとするような美貌の持ち主」と表現されています。

また、カヲルの容姿は完璧さや美しさだけを表現している訳ではありません。細長い首はシンジ、人間離れした白い肌と赤い瞳はレイ、不敵に微笑んだ口元はアスカとそれぞれの容姿で特徴的な部分を、カヲルは持ち合わせているのです。カヲルの容姿は、「最後の使徒」の設定を基に、キャラクターデザインを担当した貞本義行が考え出しました。

カヲルとシンジの友情はどうして生まれた?

カヲルが登場してすぐに碇シンジに好意を示している理由は、彼の正体に関係していると考えられます。

カヲルは第1使徒アダムの魂を持った存在であり、自分には無い第2使徒リリスの「知恵の実」を持つ人間に興味を持っていたのです。

そしてシンジとカヲルには、音楽という共通点もあります。シンジは日頃、音楽にのめり込んでおり、チェロという楽器の演奏が趣味です。音楽プレイヤーでは時折、ベートーヴェンの『第九』を聞いていました。

一方のカヲルも音楽に強い興味を持っており、歌を「人類が生み出した文化の極み」とまで言っています。そしてカヲルが初めてシンジと会った時に口ずさんでいたのが『第九』なのです。

こうした理由により、2人に友情が生まれるのは必然だったのでしょう。

どうしても悲しい結末に…TVアニメ版と新劇場版における渚カヲルの最期

渚カヲルはTVアニメ版・新劇場版共に重要な役割を持って登場しますが、いずれも悲しい最期を迎えています。

TVアニメ版ではゼーレの思惑通りシンジと共にセントラルドグマへ向かました。そしてゼーレに騙されていたことを悟り、人類を生かすことを選択して最期を迎えます。

新劇場版では3作目の『Q』にて、シンジの願いを叶えるために13号機に乗ってロンギヌス・カシウスの槍を手に入れようとしました。しかしこれは、フォース・インパクトを起こそうとする碇ゲンドウの策略だったのです。2本の槍が抜かれたことで13号機が覚醒し、それに反応したDDSチョーカーの作動によってカヲルは命を落とします。

カヲルが新劇場版で復活したと喜んだ多くのファンは、この展開に再び深く悲しんだことでしょう。

TVアニメ版と新劇場版のカヲルは同一人物?

新劇場版におけるカヲルの言動には、TVアニメ版の世界とのつながりを思わせるものがいくつもあります(その一部は、後ほど改めて紹介します)。

彼は元々、本作における謎の全てを見透かしているかのような、意味深な態度をとるキャラクターです。そのため、「彼の行動や残した言葉には、深い意味があるのではないか」と、見ている側はついつい感じてしまいます。TVアニメ版と新劇場版とのつながりを思わせるような行動に、彼が死んでもなおワクワクさせられているファンも多いのではないでしょうか。

そしてつながりがあるのだとすれば、彼が完結編に登場することにも、つい期待させられてしまいます。

渚カヲルの存在が本作をより重厚で深いストーリーを持つ、魅力的な作品にしているのかもしれません。