ハリー・ポッターは生まれてまだ間もない頃に両親を亡くし、母親の姉であるダーズリー夫人の家に引き取られています。ダーズリー夫妻はハリーのことを邪険にし、彼を階段下の物置部屋に住まわせていました。
ハリーが11歳になった頃、ある日突然、ホグワーツ魔法魔術学校で森番をしている大男のハグリッドが彼の元に訪れます。ハグリッドはハリーに魔法使いの血が流れていることや彼の両親が闇の帝王ヴォルデモートに殺されたことを伝え、魔法学校への入学をすすめました。
そしてハリーはホグワーツ魔法魔術学校への入学を決意。学校へ向かう列車の中で、ロンやハーマイオニーと出会います。
本作は大人気『ハリー・ポッター』シリーズの記念すべき第一作の作品です。第一作目とはいえ、本シリーズならではの魔法で彩られた世界観は充分に描き出されています。
主な舞台となるホグワーツ魔法魔術学校はアカデミックな雰囲気と歴史を感じさせる重厚さを醸し出していて、魅力がいっぱいです。
また、幼い頃の可愛いハリーはもちろん、後のシリーズにも登場し続ける同級生のロンやハーマイオニー、森番ハグリッドやスネイプ先生など個性的なキャラクターばかり。
約20年も前の作品とは思えない、魅力的な作品だと言えるでしょう。
年度末の授業を終えてダーズリー家に帰省していたハリーの元に、屋敷しもべの妖精ドビーが訪れ「学校に罠が仕掛けられているため、戻ってはいけない」と告げました。
しかしダーズリー家には残りたくないハリーはこの忠告を無視し、ホグワーツ魔法魔術学校へと向かいます。
新学期が始まりロン達と過ごしていたハリーは、廊下で「来い」という奇妙な声を聞きました。声に導かれるまま向かった先で、ハリーはホグワーツの管理人アーガス・フィルチが飼っている猫ミセス・ノリスが石化しているのを発見します。
そしてその後も生徒が石になる事件が次々と発生し、ハリーに疑いの目が向くことに。
第二作目となる本作では、後のシリーズへの伏線やつながりを持つアイテムなどが徐々に登場し始めます。本作に出てくる「トム・リドルの日記」は後のシリーズにも登場し、ヴォルデモートの魂を保管する分霊箱だと判明する重要アイテムです。
そしてさらにトム・リドルこそが50年前のヴォルデモートであり、ロンの妹ジニーを催眠術で操り、今回の事件を引き起こします。
少しずつシリーズの核心に触れ始めていく本作は、二作目にして非常に重要度の高いエピソードだと言えるでしょう。
今年の夏休みもダーズリー家で肩身の狭い思いをしたハリーは、家出をして乗り込んだバスで、アズカバンの囚人シリウス・ブラックが脱獄したことを知りました。ロンの父親からもシリウスはヴォルデモートの手下だと知らされ、決して探さないように忠告を受けます。そしてハリーがロン達と共に列車に乗ると今度はディメンターが現れて、幸せな感情を吸われそうになりました。
そんな中で3年生の授業が始まり、「闇の魔術に対する防衛術」の授業にて、新しく赴任したリーマス・ルーピン教授と出会います。
本作では前作までの楽しい雰囲気から少し様子が変わり、シリウス・ブラックの脱獄やディメンターの出現などシリアスな展開が続きます。
特にディメンターの存在は非常に不気味。ハリーはなぜかディメンターに狙われて、何度も気絶させられてしまいます。
また、本作ではハリーの両親が死んだ際の真相も明らかに。シリウス・ブラックの正体や予想外の展開に、あっと言わされること間違いなしです。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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