ある夫婦が、自分達の赤ん坊を川に捨てました。33年後が経ち、赤ん坊だった男はギャングを率いる怪人ペンギンに。
ある日ペンギンは実業家マックス・シュレックを誘拐し、自分が人間として生きるための手伝いをするように迫ります。
マックスの策略により市民の人気を獲得していくペンギン。しかしバットマンだけは彼に不信感を抱くのでした。
一方マックスの秘書セリーナは、彼がゴッサム中の電力を手に入れようとしていると知ります。そのことをマックスに知られたセリーナはビルから突き落とされますが奇跡的に生還。彼女はキャットウーマンとして、ペンギンと共にバットマンと戦います。
本作で注目すべきポイントの1つは、ヴィランとして登場する怪人ペンギンです。
彼は生まれてすぐに両親に捨てられ、閉鎖した動物園のペンギンに拾われ育てられたという異質の経歴を持ちます。
残虐さや不気味さは前作のジョーカー以上とも言えるのですが、彼はペンギンに育てられながらも人間として生きたいと願っている、とてもかわいそうな人物でもあるのです。
もちろん多くの人を殺害しゴッサムを恐怖に陥れた罪は重いのですが、その動機には同情できる部分もある、複雑で奥深いヴィランだったといえるでしょう。
裁判中に硫酸を浴びせられた地方検事ハービー・デントは、焼けただれた自分の顔をてショックを受け、狂気に支配されてしまいます。
ハービーは怪人トゥーフェイスとして、サーカスへ精神科医のチェイスとデートに来ていたバットマンを襲撃。トゥーフェイスの襲撃により家族を失ったサーカス団員リチャードは、バットマンの相棒ロビンとして再起します。
一方、ウェイン産業の従業員エドワード・ニグマは、研究に没頭し過ぎたために気が狂い、研究に否定的な上司を殺害。研究費増額をブルースに申し出ますが、危険だと却下されてしまいます。ブルースを憎んだニグマは、怪人リドラーとしてトゥーフェイスと手を組むことに。
本作では監督がティム・バートンからジョエル・シュマッカーに変更となり、それに伴ってバットマン役もマイケル・キートンからヴァル・キルマーに交代しました。
前作までと世界観を共有しながらファミリー向けに明るい雰囲気も取り入れ、非常に見やすくなったと言えるでしょう。
トゥーフェイス役は『メン・イン・ブラック』のトミー・リー・ジョーンズが、リドラー役は『トゥルーマンショー』のジム・キャリーが演じるなど、キャストも非常に豪華です。
ファミリー向けの雰囲気を取り入れたと言っても、ダークな世界観はしっかりと継承されており、完成度の高い作品です。
巨大なダイアモンドを狙い、Mr.フリーズが美術館を襲撃。バットマンとロビンは急行しましたが、あと一歩のところで彼を逃がしてしまいます。バットマンはフリーズの素性を探り、彼が難病の妻のために冷凍保存の研究をしていた科学者だったと突き止めました。
一方、南米の研究施設ではウッド博士が筋肉増強剤による改造人間の研究をしています。植物の研究をしているパメラは彼が違法な改造手術を行う現場を目撃し、植物標本の下敷きにされてしまいました。植物の毒素を体中に浴びたパメラは、植物を操る怪人ポイズン・アイビーと化します。
本作には様々なキャストが登場し、これまでの作品と比べても非常に賑やかな作品になっています。
ジョージ・クルーニー演じるバットマンやロビンはもちろん、本作にはもう一人のヒーローとしてバッドガールも登場。クライマックスで大活躍します。
また、ヴィラン側も非常に豪華です。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるMr.フリーズは、難病の妻を助けるための実験で不慮の事故に遭い、低温でしか生きられなくなりました。
ユマ・サーマン演じるポイズン・アイビーも魅力たっぷりであり、さらにそこへ改造人間のベインまで登場する豪華さです。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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