科学好きの平凡な高校生ピーター・パーカーがスーパーパワーを手に入れて活躍する『スパイダーマン』は、人気の高さから何度もリブートされ新しいシリーズが作られて来ました。
この記事では、2020年10月までに作られたスパイダーマン関連映画を一挙に紹介します。それぞれのシリーズの特徴やスパイダーマンを演じたキャスト、ヒロインやヴィランなどを各作品ごとにまとめて復習しましょう!
※この記事には、作品のネタバレを含む箇所があります。作品をまだ見ていない方はご注意ください。
科学が得意な高校生のピーター・パーカーは、オタク扱いされていつもいじめられていました。ある日、社会科見学で訪れた研修室にてスーパースパイダーに噛まれたことで、超人的な身体能力を手に入れます。突然手に入れた力にピーターは浮かれて、無茶を繰り返しますが、自分のせいで育ての親である叔父を死なせてしまうのです。そしてピーターは叔父が生前に残した「大いなる力には大いなる責任が伴う」との言葉を胸に、悪者と戦う「親愛なる隣人」スパイダーマンとして活動することを誓うのでした。
本作はピーターがスーパーパワーを得てスパイダーマンとなる過程が丁寧に描かれている作品として、他のシリーズとは異彩を放っています。
ピーターが超人的な能力を持っていることは全ての作品で共通しているのですが、彼がまだ力を持たずいじめられっ子だった様子を描いているのは、本作だけなのです。
スパイダーマンの誕生秘話や軟弱だったピーターの様子もじっくりと見たい方は、本作を見るのがおすすめでしょう。
いかにもオタクといった雰囲気でガリガリの少年だったピーターが一夜にしてムキムキの美しい身体を手に入れる描写は、筋肉好き必見です。
最愛の叔父を死なせたことで、正義の味方として生きることを決めたピーターは、ヒーローと学生、仕事の両立に苦労していました。告白を断ってしまった憧れの女性MJのことも忘れられず、悩みは尽きません。そんな中、親友ハリーの紹介で知り合ったドクター・オクタビアスは研究へひた向きに取り組む上に愛妻家であり、ピーターは尊敬の念を抱いていました。しかしある日行なわれた研究発表会でオクタビアスは核融合実験に失敗し、意志を持つアームに神経を乗っ取られて正気を失います。そして彼は狂気の科学者「ドクター・オクトパス」として、スパイダーマンの前に立ちはだかることに。
本作のテーマとして描かれている1つが、ヒーローとしてだけでなく学生や若者としても様々な悩みや葛藤を抱えながら成長していく、ピーターの姿です。
大学生として勉強しながら仕事も両立するだけでも大変なのに、ピーターはスパイダーマンとして悪者との戦いもこなさなくてはいけません。
これだけ色々なことを抱えていれば悩んでスランプに陥るのは当然であり、案の定ピーターはスパイダーマンの力をうまく発揮できなくなります。
ドクター・オクトパスとの戦いの中で、敵だけでなく自分自身の葛藤も乗り越えていくピーターの姿には、胸が熱くなることでしょう。
学業もヒーロー業も順調なピーターは、MJへのプロポーズを決めます。しかしMJの方は舞台の仕事を失い、最近浮かれ気味のピーターに愛想をつかしてしまいました。一方、強盗犯のフリント・マルコが脱獄し、警察の追跡から逃げて研究施設に迷い込みます。彼はそこで分子分解の実験に巻き込まれ、身体が砂になるサンドマンになってしまいました。ピーターはサンドマンと戦いますが取り逃がし、さらに警察から、彼こそが叔父殺しの真犯人だと知らされます。自分がかつて殺した犯人は冤罪だったと知り落ち込むピーター。そしてそんな彼の心のすき間を、不気味な黒い物体が狙っていました。
本作における見どころは、何と言っても複雑かつ巧妙なストーリー展開だと言えるでしょう。
ピーターとMJの関係や、親友ハリーとの確執、最愛の叔父を殺したフリントとの因縁に、宇宙から来た謎の生命体ヴェノムとの闘いまで盛り込まれているのです。
1つ1つのエピソードが重要であり、これだけ1つの映画に盛り込められていれば話が散らかってしまいそうなものですが、本作では非常に良くまとめられています。
ピーターの成長物語やMJとのラブストーリー、そしてもちろん大迫力のアクションシーンなど様々な要素を違和感なく1つの映画として楽しめることが、本作の凄いところなのです。
WRITER
DIGLE MOVIE編集部
国内外の“今”の音楽、映画情報が知れるメディア「DIGLE MAGAZINE」。邦画、洋画、アニメなどの幅広い映画ジャンルに精通するメンバーが集まった新進気鋭のメディア編集部が日々気になった情報を発信します。
EDITOR
Asahi
DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
POPULAR
人気記事