ヒーローたちがぶつかり合った「シビルウォー」に、高校生のピーター・パーカーはスパイダーマンとして参加しました。そして「また連絡する」と言ったトニーの言葉を信じ、その後もピーターは自発的に街のパトロール活動を続けています。どうしてもトニーに認められたいピーターは武器取引の現場を見つけて阻止しようとしますが、大きな翼をもつ「ヴァルチャー」が表れて川に落とされてしまいました。おぼれかけたピーターをトニーが助け「子供は関わるな」と忠告しますが、ピーターは諦められません。彼は何とかして手柄を立てようと、友達のネッドと共に更なる無茶を始めます。
本作はどちらかと言うと重々しいストーリーだったこれまでのスパイダーマンシリーズとは異なり、とても明るいタッチで描かれています。
ピーターは少し間の抜けた所もありますが、とても素直で優しい等身大の高校生なのです。
ピーターは尊敬する大人であるトニーに認められようと頑張りますが何度も失敗し、それでも前向きに、友達のネッドと共に懸命に背伸びを続けます。
とても高校生らしい、思わず応援してあげたくなる雰囲気を持つヒーローの姿に、子供を見守る親のような気持ちになれることでしょう。
サノスとの死闘を終えて日常に戻ってきたピーターでしたが、慕っていたトニー・スタークを失ったショックから、なかなか立ち直れないでいました。スパイダーマンはアイアンマンの後継者として期待されており、ピーターは大きなプレッシャーにも悩まされることに。高校は夏休みに入り、ピーターは同級生たちと一緒に2週間のヨーロッパ旅行へ出発します。しかしヴェネツィアで水の怪物に襲われてしまい、スーツを置いてきてしまったピーターは上手く戦うことができません。絶体絶命のピンチでしたが、突然「ミステリオ」と名乗る謎のヒーローが颯爽と登場し、水の怪物を退けます。
本作で描かれているのは、アイアンマンをはじめとする「ビック3」(キャプテン・アメリカとアイアンマン、ソーの3名)をがいなくなった後の地球です。
ソーは宇宙に旅立ったため、地球を守るヒーローが一気にいなくなりました。
人々はアイアンマンの後継者としてスパイダーマンに大きな期待を寄せますが、高校生のピーターにはとても受けきれません。
尊敬する人を失った悲しみを抱えながら、自分に寄せられる期待とも向き合って成長していくピーターの雄姿には、ファンならずとも胸を熱くすることでしょう。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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