ヨーロッパのある王国に、お姫様が生まれます。彼女はオーロラと名付けられ、誕生祭が国中を挙げて盛大に開かれました。宴には3人の妖精が招かれ、1人は美しさを、もう1人は美しい歌声をお姫様に贈ります。
しかし3人目の妖精が贈り物をしようとした時、強い風と共に悪名高い魔女マレフィセントが出現。誕生祭に呼ばれなかった腹いせとして、オーロラに「16歳の誕生日に糸車の針で指を刺し、死ぬ」と呪いをかけ、去っていきます。悲しい運命を変えるため、まだ贈り物をしていなかった3人目の妖精は「死ぬのではなく眠るだけ。心から愛する人のキスで目覚める」と魔法をかけるのでした。
本作は、公開から60年以上たった現在でも多くの人を魅了し続ける名作です。製作期間6年、100万枚にもなるセル画を用いて300人以上ものアニメーター達が力を結集させた本作は、品の良い絵本を見ているかのような美しさを感じさせます。ストーリーもシンプルで無駄な寄り道がなく、「悪い魔女」と「お姫様」、そして「お姫様を助ける王子様」による分かりやすい勧善懲悪作品です。
そしてシンプルなだけに何年たっても色あせることなく、幅広い世代に愛される作品として輝き続けているのでしょう。「難しい話は好きじゃない」という方にもおすすめできる定番作品です。
ダルメシアンのポンゴは、作曲家のロジャーとロンドンの町外れに住んでいました。ある日ポンゴはダルメシアンのパーディタと出会い、やがて2匹の間には15匹の子犬達が誕生します。
ポンゴやロジャー達が喜んでいると、そこにクルエラがやってきました。彼女はパーディタの飼い主アニータの旧友で、毛皮にするため子犬達を譲れと迫りますが、ロジャーは断固拒否します。
数か月後、子犬達と家政婦が留守番中の家に強盗が侵入し、家政婦を押しのけて家中を荒らして逃げていきました。慌ててどんな被害に遭ったか確認する家政婦。しかし盗まれたのは金品ではなく、15匹の子犬達だったのです。
本作でまずおすすめできるのは101匹のダルメシアンやその他の犬たちの可愛らしい活躍ですが、作品に魅力を添える存在としてはクルエラの存在も欠かせません。本作のヴィランであるクルエラは特に魔法を使える訳でもなく、特別身体が強かったり頭が良かったりするわけではありません。
しかし毛皮を愛する思いだけは異常で、毛皮のためには可愛い子犬を殺めることも、盗みを働くことも全くいとわず暴走し続けるのです。終始とても怖い表情の彼女ですが、特にラストのカーチェイスシーンにおける鬼の形相は必見でしょう。
中世イギリスのある王国では王様が亡くなり、後継者争いによる混乱状態に陥っていました。次の王様になれるのは、石の台に刺さった王様の剣を抜ける者だけです。国中の猛者達がチェレンジするも誰一人引き抜くことはできず、王様の剣は次第に忘れ去られていきました。
それから数年後。城で働く孤児のワートは、探し物をして入った森の中で魔法使いマーリンと出会います。未来を見通すことができるマーリンはワートが将来の王様になると予言し、彼の家庭教師になることを申し出るのでした。
本作を通じて描かれているのは、魔法や知恵が持つ力の偉大さでしょう。主人公ワートは後にアーサー王となる人物ですが、とにかく何もできない少年です。善良で純粋な「いいやつ」ではあるのですが何か特技がある訳でもなく、しっかりとした教育も受けさせてもらえていません。そのためか、残酷なことに自分の辛い境遇を嘆きもせず、受け入れてしまっているのです。
しかしマーリンと出会い、魔法や様々な知恵を授かることで、彼の運命は大きく変わっていきます。魔法を使える者が活躍するのはディズニー映画のお約束ですが、それだけでなく学ぶことの大切さも本作は教えてくれるのです。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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