砂漠の王国アグラバーに住む青年アラジンは、ダイヤの原石のように美しい心を持ちながら、貧しさのため盗みを働いて何とか暮らしていました。
ある日、いつものように盗み出した果物をサルの相棒アブーと分け合っていると、町にはとてもいない様な美女を見掛けます。
彼女の正体は王女ジャスミン。次の誕生日までに花婿を見つけ結婚することを父である王から求められており、反発して窮屈な王宮の暮らしから抜け出してきたのです。
ジャスミンは、どこの誰かもわからないアラジンと恋に落ちます。
一方の王宮では、密かに王位を狙う国務大臣のジャファーが陰謀を巡らせていました。
本作の見どころは何と言っても、アラジンとジャスミンが魔法のじゅうたんに乗って、アグラバーの大空を自由に飛び回るシーンでしょう。
アカデミー歌曲賞を受賞したあまりにも有名な名曲『A Whole New World(ア・ホール・ニュー・ワールド)』が流れる中、壮大でロマンチックな空の旅が展開されます。
このシーンのワクワク感や気持ちの良さはどうしても言葉で表現しきることは難しく、ぜひとも実際に本編で確認してほしいところです。
もちろん「もう見たことがある」という人も、何度見ても、何年経っても新鮮な感動が味わえます。
動物達が住む王国プライド・ランドの偉大なライオンの王ムファサの元に、王子が誕生しました。王子はシンバと名付けられ、国中の動物達から祝福を受けてすくすく成長していきます。しかしムファサの弟スカーだけは、彼の誕生を歓迎していません。
ある日、スカーはシンバを谷へ連れ出します。するとどこからかヌーの大群が現れ、シンバは大ピンチに。間一髪でムファサが駆けつけてシンバを助けましたが、自分はスカーにより崖から落とされ、亡くなってしまいます。
ムファサの死の真相を知らないシンバに、スカーは「お前が父を殺した」と告げ、プライドランドから追放してしまいました。
本作の見どころは沢山ありますが、中でもおすすめなのがミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァのコンビです。
スカーに追放され、砂漠で倒れていたシンバを助け、「ハクナマタタ(くよくよするな・どうにかなるさ)」の精神を教えて自由気ままに育ててくれます。
シンバからすれば命の大恩人ですが、ティモンとプンバァは必要以上に偉ぶることもありません。
彼らが歌う名曲『ハクナ・マタタ』の楽しい雰囲気に、それまで絶望的だったシンバや観客の心は一気に救われれます。
17世紀イギリス。未開の地アメリカに金を求めて向かう男たちが乗る船の中に、恐れ知らずと名を馳せるジョン・スミスもいました。
一方、新大陸と呼ばれるアメリカには、先住民のネイティブアメリカンが暮らしていました。酋長の娘ポカホンタスは好奇心旺盛なおてんば娘で、大自然の中を自由に走り回っています。しかしある日ポカホンタスは英雄ココアムより求婚され、このまま結婚すべきか悩んでいました。
その頃スミス達の船がアメリカに到着し、彼らは次々と自然を破壊していきます。そして1人未開の地を探検していたスミスは、ポカホンタスと運命の出会いを果たすことに。
本作で特筆すべき点は、物語や主要登場人物が実話にベースにして作られていることです。
主人公のポカホンタスは16世紀に実在したネイティブアメリカンの女性をモチーフにしており、ジョン・スミスが彼女に救われた話を記録した話がベースになっています。
作品内のポカホンタスは、史実と全く一緒の女性像という訳ではありません。
しかし自分の意思や行動で未来を切り開いていく、たくましい女性像は、今後生まれてくるディズニープリンセス達に大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。
ジプシー狩りをしていた判事のフロローは、女性ジプシーを馬で追い詰めます。彼女はノートルダム大聖堂に辿り着き保護を求めましたが、フロローに殺されてしまいました。
女性が持っていた包みの中には、世にも醜い赤子が。あまりの醜さに井戸へ捨てようとしますが、大聖堂の司祭が引き止め、フロローに「贖罪としてその子を育てよ」と告げます。
それから20年。カジモドと名づけられた青年は、外見は醜いながらも純粋な心を持つ大聖堂の鐘突きに成長していました。カジモドはフロローから大聖堂の外に出ることを禁じられていましたが、祭りにどうしても行きたいと思い外に出てしまいます。
本作の主人公カジモドは、見た人が思わず息をのんでしまうほどの醜さを持つ男性です。彼はフロローに母親を殺され、そのことを知らないまま彼を慕い、大聖堂に軟禁状態で20年間も生きてきました。
これだけ残酷な境遇の中でも、カジモドは決して心の美しさを失いません。劇中で出会い、恋をした美しい踊り子エスメラルダのために、大聖堂を縦横無尽に駆け回ります。
彼の恋は結局実らないのですが、それでも彼は愛する人のために懸命に戦い、パリの人々の心をも動かしてしまうのです。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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