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2023.10.02更新

ディズニーの映画シリーズを紹介!(ネタバレあり)見どころやポイントもご紹介

半世紀以上に渡って世界中の人々に夢と魔法を届け続けるディズニー映画。ここではディズニー映画のあらすじや見どころポイントをご紹介します。

『ヘラクレス』(1997)

あらすじ

ギリシャ神話の時代、オリンポスではゼウスの子ヘラクレスの誕生を神々が祝っていました。ただし、冥界の王ハデスだけは別です。彼は自分を冥界に追いやった兄ゼウスを憎んでおり、オリンポスを支配する陰謀を持っていました。

ハデスはオリンポスの支配に邪魔となるヘラクレスを抹殺するため部下に誘拐させ、人間界に連れて行きます。そして人間になる薬を飲ませたのですが、部下のドジによって一滴だけ飲ませきることができませんでした。

ヘラクレスは優しい人間の夫婦に拾われたくましく育ちますが、徐々に自分が他人とは違うことに気づき、「自分の場所」を追い求める旅に出ます。

ギリシャ神話の世界観とゴスペル調の音楽がカッコいい!

本作の見どころは、ギリシャ神話の荘厳な雰囲気とゴスペル調の音楽が織りなすカッコよさです。ヘラクレスはもちろん、父ゼウスをはじめとする神々はどれもカッコよく、おしゃれな印象も与えます。

ヴィランのハデスは少し不憫で情けなさも感じさせるキャラクターですが、彼が従えるケルベロスやタイタン族は、ケタ違いの威圧感を放っていました。

そこに加えてゴスペルをベースとしたソウルやR&Bの楽曲が劇中の様々な重要シーンで流れ、ワクワク感を高めてくれるのです。

本作は独特の世界観とカッコいい音楽によって、他の作品には無い魅力にあふれた作品だと言えるでしょう。

『ムーラン』(1998)

あらすじ

舞台は遠い昔の中国。中原の侵略を狙うフン族が万里の頂上を超えて中国に侵攻してきたため、皇帝は各家から男子1人を徴兵する命令を国中に出しました。

一方、ファ家の1人娘ムーランは縁談話に失敗。ファ家の娘として上手く生きられない自分を嘆き、ありのままに生きることを夢見るようになりました。

ちょうどその頃、ファ家にも徴兵の話が来ます。ファ家の男性は足の悪い高齢者である父ファ・ズーだけ。心配したムーランは引き止めますが、ファ・ズーは命令を受けてしまいました。

父を想ったムーランは夜中の内に父の剣で自らの髪を切り落とし、ファ家の男子として軍の元へと向かいます。

ディズニープリンセスの中でもひと際凛々しい女性主人公、ムーラン 

主人公ムーランは芯の強い女性であり、父のことを考えて自らを男性と偽って軍に参加します。最初は本当にただの少女だったムーランが、必死に訓練に取り組み成長していく力強さには多くの女性が勇気や元気をもらったのではないでしょうか。

彼女は優秀な頭脳も持っており、奇抜な戦術を用いて自軍を勝利に導きます。男性が戦う場所に自ら出ていき、勇敢に戦ったプリンセスとして、彼女は特別な存在であると言えるでしょう。

仲間達にも助けられながら、懸命に戦い抜いた彼女に全国民が敬意を示すクライマックスシーンは、鳥肌ものです。

『ターザン』(1999)

あらすじ

ジャングルに住むゴリラの群れのリーダー・カーチャックとカーラには一人息子がいましたが、チーターに食べられてしまいます。息子を失った悲しみから立ち直れないカーラは、木の上にある建物で人間の赤ちゃんを見つけました。

両親は既にチーターによって殺されていると悟ったカーラは、命からがらチーターから赤ちゃんを守って連れて帰り、自分が育てると決意します。人間の子はターザンと名付けられ、カーラや仲間たちに支えられて育っていきました。

そしてターザンがチーターを1人で倒せるほどにたくましく育ったある日、ジャングルに銃声が轟きます。

最新の技術を駆使した立体感・疾走感のある映像表現

本作における魅力の1つは、当時の最新技術を用いて創り出された迫力のある映像です。ジャングル内のシーンでは「ディープ・キャンパス」といわれる3D技術を活用し、二次元の世界にリアルな奥行きを出すことに成功しました。

ターザンがジャングルを駆け回るシーンはもの凄い疾走感であり、たくましい野生児を躍動感たっぷりに描き出しています。

また、ジャングルの木々や川、海など自然を色彩豊かに描いており、迫力がありながら絵画のようなとても美しい世界観を表現できている作品です。

『ダイナソー』(2000)

あらすじ

約6,500年前の地球は白亜紀と呼ばれる、恐竜たちが支配する世界でした。

キツネザルが住む島に、ある日突然恐竜の卵が落ちてきます。好奇心旺盛なメスのキツネザル・プリオが卵に近づき割ってみると、中からは恐竜の赤ちゃんが出てきました。群れのリーダー・ヤーは始末するように言いましたが、プリオは彼を説得し、恐竜にアラダーと名付けて育てることにします。

アラダーが青年期を迎えた頃、キツネザルにとっての大イベント、求愛ダンスの日訪れました。プリオ達と共に見に行くアラダーでしたが、突然隕石が落下し、火山が噴火。アラダーとプリオ達はどうなってしまうのでしょうか。

実写とCGとを組合わせた、臨場感のある映像表現

本作は当時最新のCG技術と実写映像とを組合わせ、恐竜の世界をイキイキと描いた作品です。背景映像には世界各地で撮影してきた実写映像が使われており、そのおかげで非常に臨場感のある、大迫力の映像に仕上がっています。

CGを使って描き出された恐竜達は20年前の作品とは思えない程リアルであり、背景の実写映像と見事に融合していて違和感がありません。

また、リアルではあるもののディズニーらしく生々しい表現は無いため、大人だけでなく子供でも安心して楽しむことができます。