くまのプーは大好きなハチミツの夢を見ていましたが、目を覚ますと自分の部屋にはもうハチミツが無いことに気づきます。
プーはハチミツがないか聞くためにロバのイーヨーの家に行きましたが、イーヨーのお尻をよく見ると尻尾がありません。プーがこのことをフクロウのオウルに相談すると、「すごい御礼をするからイーヨーの尻尾の代わりをみつけて」と仲間たちに呼びかける提案を受けました。クリストファー・ロビンも力を貸してくれて、皆で大々的なイーヨーの尻尾見つけコンテストを開くことになります。
本作は何度もアニメ作品が作られ続けている『くまのプーさん』の映画化作品です。イーヨーやクリストファー・ロビンに起きた大事件を、100エーカーの森の仲間たちみんなで力を合わせて解決しようと奮闘します。
登場人物はみんな友達のことを大切にしていて、悪人は一人もいません。そのため、小さな子供も安心して見られる作品でしょう。
また、前作『塔の上のラプンツェル』など既に長編映画もフルCGで作られることが主流になっているディズニーですが、本作は手書きでレトロな雰囲気を漂わせています。
ゲームセンターに住むゲームキャラクター達は、閉店後、ゲームの垣根を超えて交流を深めています。アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフは、アパートを壊す役柄のためすっかりみんなの嫌われ者になっていました。そんな生活に嫌気がさしたラルフは、自分のゲームを飛び出して「ヒーローメダル」を手に入れ、みんなの輪に入ろうとします。
しかし「フィックス・イット・フェリックス」はラルフがいなくなったために成立しなくなり、故障扱いに。そしてラルフは、お菓子の国で行われるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界に迷い込みます。
本作の楽しいところは何と言っても、ゲームの世界に登場する昔懐かしのキャラクター達でしょう。ラルフが参加した「悪役の会」には、スーパーマリオシリーズのクッパやストリートファイターシリーズのザンギエフなど、思わずニヤッとしてしまう有名キャラクターが参加。
その他にも、パックマンの悪役グズタや超有名キャラクターのソニックなど、誰でも一度は目にしたことがあるゲームキャラたちが夢の共演を果たしているのです。
また、主人公ラルフや「フィックス・イット・フェリックス」のフェリックスなども、どこかで見たことがある雰囲気を持っていてとても楽しいでしょう。
アレンデールの王女である姉妹、エルサとアナはとても仲良しです。2人はいつもエルサが使える氷の魔法で遊んでいましたが、ある日エルサは誤って魔法でアナにケガをさせてしまいます。何とかアナは回復したものの、魔法に関する記憶を失ってしまいました。
この事件から2人の両親は城を閉ざし、エルサの魔力をコントロールする方法が見つかるまで彼女を人々から遠ざけてしまいます。それから10年が経ったある日、両親の乗った船が大嵐によって沈没し、2人は亡くなってしまいました。
それからさらに3年。エルサは20歳になり、女王になる戴冠式を行うため城を開放することに。
本作におけるテーマ曲『Let It Go(ありのままで)』は自分の力を受け入れたエルサが雪山で1人歌う曲であり、当時は社会現象になるほどの人気を博しました。
ありのまま生きていくことを決めたエルサの心情を巧みに表現しており、歌詞に共感する方も多かったのではないでしょうか。
また、本作の楽曲はそれだけでなく、『雪だるまつくろう』や『生まれてはじめて』、『扉開けて』など、登場人物の心情を表現した印象的な良曲が多数盛り込まれています。
もちろん物語も作り込まれており、巧みなストーリー構成と数々の名曲、美しい映像表現の3拍子揃った名作といえるでしょう。
サンフランソウキョウに住むヒロは、14歳ながら大学へ飛び級進学できるほどの頭脳を持つ少年です。非合法のロボファイトに夢中なヒロを心配した大学生の兄タダシは、彼を大学に連れていきます。
タダシの作ったロボットに感動したヒロは同じ大学への入学を希望。キャラハン教授を驚かせる発明品の発表が、入学の条件になりました。
マイクロロボットを作ったヒロは見事発表を成功させましたが、発表会の直後に火災が発生し、タダシとキャラハン教授がなくなってしまいます。
最愛の兄を失い悲しみに暮れるヒロ。しかしその時、タダシが生前作ったケアロボット・ベイマックスが起動します。
本作を見ていて、とても強く感じられるのは、ベイマックスが見せるヒロへの無償の愛です。人の体と心を癒すために作られたロボットですから、人間に対して優しいのは当然なのかもしれません。
しかしそれでも、ベイマックスの行動1つ1つにあふれた優しさは観客の心も癒してくれます。そしてベイマックスを作ったのは、今は亡きヒロの兄タダシ。ベイマックスがヒロに向ける無償の愛は、兄タダシがヒロに向けた愛そのものだったのです。
クライマックスで瞬間移動装置に巻き込まれたヒロを助けようとするベイマックスの行動は、何度見ても泣けます。
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DIGLE MOVIE編集部
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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