孤児院で育ったルイスは母親の記憶がなく、孤独な少年でした。ルイスはいつも変な発明をするため周囲から変人扱いされており、彼を引き取ろうとする夫婦はなかなか現れません。
自分が必要とされていないことに落ち込んだルイスは、母を思い出すための装置を作り出します。ルイスは意気揚々と発明品を学校に持って行って披露しますが、上手く作動しません。実は山高帽を被った男が、上手く動かないように細工をしていたのです。
落ち込んだルイスがその場を去ると、山高帽を被った男が装置を盗み出しました。さらに未来の少年ウィルバーが現れ、ルイスをタイムマシンで未来へと連れていきます。
本作は、ディズニー作品として、珍しいタイムトラベルを題材とした物語です。孤独で人付き合いがあまり上手でない少年ルイスが、未来での冒険を経て成長していく様子を描いています。
また、ルイスが生み出す発明品や、本作の世界観ならではのユニークな装置なども、他の作品では見られない大きな見どころの1つでしょう。
さらに天才発明少年のルイスや未来からきたウィルバー、山高帽を被った未来泥棒などキャラクターが非常に個性的であり、ディズニーらしさもしっかりと表現されている作品です。
犬のボルトは、ハリウッドのテレビ番組に出ている人気者。ずっとスタジオのトレーラーハウスで育ったため、ドラマの中の世界が本当の世界だと思い込んでいます。
ドラマの世界で飼い主のペニーが悪者にさらわれてしまい、それを現実のことと考えたボルトはトレーラーハウスを抜け出してしまいました。しかし誤って段ボールの中に落ちてしまい、ニューヨークに出荷されることに。
ドラマ内のようにうまく動けず途方に暮れたボルトでしたが、野良猫のミトンズやハムスターのライノの協力を受け、ペニーの元へと向かいます。
本作のみどころは、主役のボルトをはじめとする可愛らしい動物達の活躍です。ボルトはハリウッドのスター犬ですが全くそんなことは知らず、ただただ飼い主であるペニーのために一生懸命奮闘します。
何とかハリウッドへ帰ってきたボルトが、別の犬を抱いているペニーを見てしまうシーンには、感情移入して心を痛めた人も多かったことでしょう。
悲しい過去を持つ現実主義の猫ミトンズは、自分をスーパードッグだと思い込んでいるボルトに最初は戸惑いますが、最後には彼を支える存在に。
また、ボルトの大ファンであるハムスターのライノは、いつも良いタイミングで活躍してくれます。
ニューオーリンズでウエイトレスをしているティアナは、自分の飲食店を持つという目標を持っていました。ある日、彼女の親友でお金持ちの娘シャーロットは、ティアナを舞踏会の料理人として招待します。
そしてパーティ中に服を汚してしまいシャーロットのドレスを借りたティアナの目の前に、1匹のカエルが出現。自分は舞踏会に参加するはずの王子であり、プリンセスのキスでカエルの呪いが解けると話します。ティアナが嫌々キスをすると、王子が人間に戻るどころか彼女がカエルに変ってしまいました。
するとそこへ魔術師ファシリエが現れたため、2人は森に逃げ込みます。
本作で描かれているのは、「望むものと必要なものは違う」という、少し大人なテーマです。 ティアナと旅をする登場人物たちは皆自分だけの夢を持っており、それを叶えるため一緒にママ・オーディの元へ向かいます。
ティアナは自分の夢がレストランを開くことだと思っていますが、物語のラストで、本当は自分を支えてくれる家族や友達こそが自分に必要なものだと気付くのです。
また、空に浮かぶ星に恋をしている蛍のレイが思わぬ形で夢をかなえるシーンは、涙腺崩壊間違いなしでしょう。
深い森の奥に背の高い塔がそびえたっており、そこにはラプンツェルという少女が暮らしていました。彼女の髪はとても長く、病やケガを治す不思議な力を持っています。
ラプンツェルは母親から外出を禁じられていましたが、それでも楽しく暮らしていました。しかし窓から見える、毎年自分の誕生日に空へ舞っていく無数の灯りのことが気になって仕方ありません。
そして彼女の18歳の誕生日、お城のティアラを盗み出した大泥棒フリンが塔に侵入してきます。彼のスキをつき気絶させてティアラを奪ったラプンツェルは、ティアラを返す条件として自分を灯りの元まで連れていくことを彼に提案します。
本作の見どころは沢山ありますが、中でも必見なのが、ラプンツェルとフリンが無数に浮かぶ灯篭の中で見つめあうシーンです。
「ついに灯りの場所に着いた!」という感動はもちろんあるのでしょうが、それよりもフリンと過ごす時間が今は何よりも大切といった様子のラプンツェル。
『I See The Light』の優しいメロディと柔らかく幻想的な灯篭の光に包まれた2人に、見ている私達までロマンチックな気分に浸ることができます。
音楽と映像がとにかく美しいシーンであり、ここを楽しむだけでも本作を見る価値は十分にあると言えるでしょう。
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DIGLE MOVIE編集部
国内外の“今”の音楽、映画情報が知れるメディア「DIGLE MAGAZINE」。邦画、洋画、アニメなどの幅広い映画ジャンルに精通するメンバーが集まった新進気鋭のメディア編集部が日々気になった情報を発信します。
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DIGLE MOVIE編集部ディレクター。音楽、アニメ、漫画、映画、ファッションなど、全てのアートカルチャーをこよなく愛しています。 某音大卒、アメリカ留学後に大手音楽レーベルにてアーティストの新人発掘、マネジメントに携わり、現在はアーティスト兼ディレクター兼アートコンサルタントとして様々な素晴らしいモノ、コトを提供中。 アートを新たな価値として提供する事にも日々模索中でMUSIC HACK DAY Tokyo 2018にも出場し、Sigfox賞を受賞。
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