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2023.10.02更新

ディズニーの映画シリーズを紹介!(ネタバレあり)見どころやポイントもご紹介

半世紀以上に渡って世界中の人々に夢と魔法を届け続けるディズニー映画。ここではディズニー映画のあらすじや見どころポイントをご紹介します。

『ファンタジア2000』(2000)

あらすじ

製作総指揮を務めたロイ・E・ディズニーの挨拶と、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と共に作品の幕が上がります。2つの三角形で作られた「様々な色の蝶」と「赤と黒の蝶」との戦いが始まりました。次には、レスピーギ作曲の交響曲『ローマの松』が流れ、空飛ぶクジラの物語が描き出されます。

ガーシュイン作曲の『ラプソディー・イン・ブルー』と共に展開されるのは、ニューヨークに住む様々な人々が懸命に生きていく物語です。

そしてあまりにも有名な『魔法使いの弟子』も描かれ、魔法使いイェン・シッドとミッキーとのお馴染みのやりとりが展開されます。

60年の時を超えて再制作された、ディズニーの技術とクラシックによる芸術作品 

本作は1940年に制作された『ファンタジア』と同様に、クラシック音楽とディズニーの創り出す映像によって展開される映画です。使用される音楽や映像は前作から一新されており、2000年当時のディズニーが誇る技術が詰め込まれています。

ただし、多くの人が知っている名作『魔法使いの弟子』だけ、60年前と同様に収録されている点は、ディズニーファンにとって非常に嬉しいポイントです。

ディズニーが生み出した幻想的で不思議な世界観に、ゆっくりと浸ってみるもの良いでしょう。

『ラマになった王様』(2000)

あらすじ

南米にあるジャングルの奥深くに、若き王クスコが治める国がありました。クスコは富と権力を持つ王ですが、ひどく自分勝手な性格で国民や家来を困らせています。

クスコは自分の誕生日を祝うため農村の村長パチャを呼び出し、彼の村にクスコリゾートを建設すると一方的に通知。また、長年仕えてきた相談役のイズマも気まぐれでクビにしてしまいます。

これに怒ったイズマは、部下のクロンクを使ってクスコを毒殺しようと決意しました。そしてクスコを呼び出して薬を飲ませましたが、なぜか彼は死にません。少しマヌケなクロンクは、クスコに「ラマになる薬」を飲ませていたのです。

とてもコミカルで肩の力を抜いて楽しめる名作

本作はいつものディズニー映画と比較しても非常にコミカルに描かれており、最初から最後まで楽しい気分で見続けることができます。

例えば、悪役のイズマは主人公を毒殺しようとする恐ろしい老女ですが、『白雪姫』や『眠れる森の美女』の魔女のような怖さは一切感じさせません。

本作特有のユーモラスな描写とマヌケな部下クロンクの存在によって、イズマはとてもユニークな存在に仕上がっているのです。

もちろん物語の起承転結はしっかりと作りこまれているため、「ここからどうなるんだろう」というワクワク感を持ちながら、終始にこやかに楽しむことができるでしょう。

『アトランティス/失われた帝国』(2001)

あらすじ

太古に存在した帝国アトランティスに魅せられた言語学者マイロ・サッチは、謎を解く鍵「羊飼いの日誌」がアイスランドにあると知ります。マイロは探索の資金援助を求めますが、考古学会は日誌の存在を全く認めようとしません。

孤立し途方に暮れるマイロでしたが、大富豪ウィットモアが現れて彼に「羊飼いの日誌」を渡します。

アトランティス語で書かれた日誌を読める唯一の存在であるマイロを加え、探検隊は海へと出発。しかし、多くの冒険を乗り越えて見つけ出したアトランティスは古代の遺跡ではありませんでした。アトランティスは、今もなお存在し続ける奇跡の帝国だったのです。

壮大なスケールで展開されるストーリーが魅力的なディズニー生誕100周年記念作品 

本作は伝説の古代帝国アトランティスを追い求める言語学者マイロの冒険を壮大なスケールで描いた、ロマンあふれる作品です。ウォルト・ディズニーの生誕100周年を記念して製作されました。

本作にはディズニーらしいミュージカルシーンはないものの、作り込まれたストーリーと魅力的なキャラクター達のおかげでとても見ごたえがある作品になっています。

セリフ中心で進んでいきますが、とても分かりやすく作られていて、映像もとても美しいため、大人も子供も充分に楽しむことができるでしょう。

『リロ&スティッチ』(2002)

あらすじ

銀河連邦本部のジャンバ博士は、違法な遺伝子実験により裁判にかけられていました。彼が生み出したのは、破壊することが本能で、恐ろしい腕力を持つ怪物、試作品626号。議長は626号の追放を命じますが、捕縛に失敗してしまいます。626号は宇宙艇を盗んで逃げ出し、地球に墜落しました。

地球のカウアイ島に住む少女リロは、周りから変人扱いされていて友達ができません。姉のナニも、リロには手を焼いていました。

ある日、友達を欲しがるリロを、ナニは犬の保護施設に連れていきます。しかしリロが選んだのは、なんと626号。リロは626号をスティッチと呼び、飼うことを決めます。

家族の絆をテーマにした、愛情にあふれた作品

本作でテーマとして描かれているのは、家族の絆です。ワガママばかりを繰り返すリロですが、姉のナニは呆れながらも決して離れようとしません。2人は固い絆で結ばれており、ケンカしながらもお互いを愛し支えあっていたのです。

そして遺伝子実験によって生み出されたスティッチには、家族がいません。彼はリロの部屋から「みにくいアヒルの子」の絵本を見つけ、1人ぼっちの自分とアヒルの子とを重ねて孤独を感じていました。

しかしスティッチはリロから愛を学び、最後には家族になって幸せに暮らすのです。

大切な人と一緒に見たい、愛情にあふれた作品だと言えるでしょう。